2014-10011

人でいうと八十半ばのチビは、心配した夏も何とか越せたけど、また最近痩せてきた。
ドライフードが食べづらそうなチビを見て、あまり先が長くないんだから好物をと、先週の金曜日に缶詰のフードを買った。
小皿に入れると、むさぼるように平らげ、それから3日間はご飯が待ちきれない様子だった。
ただ、缶詰だと便が固くなって自分の力では排便できないので、手伝った。

食欲があるのは、元気の証しで嬉しいなと思ってたけど、一作日の朝は缶詰を一口食べただけで、それ以後口にしていない。
水にうるさいチビは、いつも水を入れたボウルに手を入れて新鮮な水を要求するのに、それもしなくなった。
その夜は、椅子に乗るのがやっとで、こと後ろ足が動きに付いていけないようだった。

2014-1001

昨日は、2.3度トイレへ行ったり、寝る場所を移動したくらいで、ほとんど寝ていた。
目を半開きにして寝てる姿に、もしやと思って体に触れると、首をもたげたり、尻尾で返事をする。
時おりスポイトで水を口へ運んで潤しながら、ひょっとしたら看取ることになるかもしれないと思いつつ、明け方まで寄り添っていた。
 

昨日まで何とか歩けたのに、今日はもう歩けないほどに弱ってしまった。
それでも、目をしっかり開いて頭をもたげることもあり、脱水症状だけなら点滴で元気になるかもしれないとの希望を抱いて、病院へ連れて行った。
先生は、ご家族の気持ちで点滴を続けることもできるけど、もう長くはないだとう・・・と。

 

秋の陽ざしが部屋の中まで入るようになった。早くもハナが窓際に陣取っている。
チビの体温が低いので、窓際に毛布を敷いて日向ぼっこさせ、傍らで本を読んでたら、しばらくして、よろよろと日陰の座布団に移動した。
痩せ細った体の割に大きな頭のチビを見てたら、ゴミ出しで出会ってしまった子猫(チビ)を保護し、連れて行った動物病院で、「頭に比べて体が小さいのは栄養失調だから」といわれたことを思い出した。