伊良湖岬に近い『明星ライブラリー』さんで、陶芸家・兼藤 忍さんの「天上の源流」展開催中。
最終日を楽しみにしてたけど、諸事情で変更して、昨日の「源流茶会~Heavenly Source of the Life~」に参加した。

茶会は、「天上の源流」展での陶芸体験ワークショップの作品のお渡しを兼ねた茶会で、長い道中を睡魔に襲われてはコンビニのアイスで振りきり、なんとか開催時間に到着。

108今回はテーブル席で、掛け軸は「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」(鴨長明の「方丈記」)。
季節の花・石蕗が兼藤忍さんの作品に置かれ、この展覧会に沿って制作されたという、岡山知憲さんの音楽が流れる中で、なごみの茶会が始まった。
お菓子はなんと、ギャラリーオーナーさんの手作りで、水の流れをイメージした淡い色形と、あっさりした甘みの小豆羊かんには、月を思わせる栗も入っていて、お抹茶との相性もぴったりの美味しさだった。

ひと通りお茶が回ったところで、それぞれの“源流”について語り合い、明星さんならではの時空が流れる。
 
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まったりした茶会のあと、隣のスペースで展示の「兼藤 忍がつくる器のようなものたち」を拝見。
表情豊かな茶器や器が並び、好みの作品に吸い寄せられて、シャッターを切る。
この茶器2点の形といい、色といい、もう絶句。

 

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“先に茶箱ありき”で作ったというお道具たちは、その茶箱に合わせるのが大変だったそうで、ぴったり納まった美しさに、野点ならぬ天上点に活躍しそう・・・なぁんて思った。
茶器や茶さじなどを包む仕覆も、着物地で手作りされたとのこと。
その渋い色柄が、またいいなぁと溜め息す。
 
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最後に、屋根裏の「天上の源流」を拝見。
急階段の先に現れた異次元の世界に、息を飲んだ。
暗闇の中に浮かぶ中央の作品は、天へ昇るのか、はたまた源に降りるのか・・・観る人それぞれの潜在意識で感じるのだとしたら、私は昇っていきたいと思った。

岡山知憲さんの音楽もまた、素晴らしい。

陰翳礼讃!

階段をおりつつ現生にもどり、兼藤さんとギャラリーのオーナーさんから、この展覧会へのストーリーを伺った。
『明星ライブラリー』さんのブログにも紹介されているので、ぜひご一読あれ。『http://myoujou.dosugoi.net/』

この企画は、6月の茶会(やはりワークショップ作品のお引き渡しを兼ねた)で訪れた時に、すでにスタートされていたのを思い出した。

 

作品の創作と屋根裏の空間をプロデュースした兼藤 忍さん。
その想いを形にすべく、海と波、川のせせらぎ、富士山の源泉などの音と映像をストイックなまでに収集し、オリジナルサウンドに織り込んだ岡山知憲さん。
ギャラリーオーナーさんも共に企画をあたためられた、このインスタレーションコラボに、すっかり魅了された。
そして、心に残る一日になった。

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気が付けば夕刻で、日が落ちるのも早い季節。豊橋に入ってからの渋滞は、満月が付き添ってくれた。
感動の余韻を味わうのに、長い道のりは有り難いと、あらためて思った帰路だった。

拙い写真ながら、HPの方にアップしたので、どうぞ。 ⇒ http://www.share-gaki.com/gallery/20141107/index.html