12月20日加筆

もうずい分前のことですが、インテリアコーディネーター仲間のFさんから教えてもらったお肉屋さん&フレンチデリのお店に、2回ほど行ったことがありました。
明り取りの褄の形に合わせた、三角の赤いテント庇(現在は無い)が印象的な構えで、設計は宮里龍治さんです。
料理のセンスに秀でたFさんお勧めだけあって、デリの豊富なメニューと味はもちろん、お店の雰囲気にも興味をそそられました。
その後お店を閉じられましたが、2年前に今のスタイルで再開されたことを、友人知人やKichin N さんから「ワインと料理の美味しいお店」と聞き、飲めないながらも、いつか・・・の願望を募らせていました。

そんなこともあって、これまでカフェ終了後に鍋ものだった『カフェ創作室』メンバーの忘年会(18日)を、今年は『Wine cafe 夏目』にセッティングしてもらいました。

予定よりも少し早く着いたので、仲間が揃うまでウォッチングです。

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床・・・目地をゴールドの金具で区画した黒のモルタル仕上・一部ブロックをはつった個所は、木のブロックでモザイク張り・・・や、壁の仕上げはもちろん、リサイクルショップでゲットしたテーブルや椅子を、見事なまでにリメイク。しかもすべてDIY!
一つ一つ表情の違う木の椅子は、布をはがした座面に板をモザイク張りされ、とよ川で拾った板の耳を生かして加工・塗装してワイングラスなどの棚にされたりで、DIYの域を越えた目利きならではのユニークな家具群。
そして店舗デザインをプロデュースした味岡伸太郎さんの、和紙と枝を使ったモニュメントライト(ワイングラス棚上)やペンダントなど、ほどよい遊びのあるインテリアに、今は亡き木村二郎さん(八ヶ岳の『歩”ら里』や、オープン当初の『スターネット』をプロデュース)のそれを思い起こさせました。
植栽を通して見えるお店は、料理を楽しむお客も、風景の一部になってるのかもしれません。

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テーブルにセットされた、古伊万里や九谷焼などの骨董ものに、どんな料理が・・・と、期待が膨らみます。
(私のカメラは電球色を補正しないので、料理の写真はどれもボツでした)
テーブルマットは柿渋染かと思きや、じつはプロポリスだそうです。
高価なものを使う思い切りの良さにたまげましたが、手に入ったストーリーを聞いて頷づきつ、染めの材料に使う発想に感心させられました。

オードブル、お魚の料理、メインの料理、デザートのどれもが深い味わいで、車で帰宅の「飲まない・飲めない」組も、ワインの薀蓄と漂う香りをご相伴。
心地よいインテリアとさりげないサービス、素材の旨みをじっくり引き出した美味しい料理を堪能し、仲間たちとの会話もで、一年の終わりにふさわしい至福のひとときをすごさせていただきました。

お店のロゴデザインも味岡伸太郎さん
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