TALK-TALK タイトル

猫の流儀 (2010.12.29)


ミミが次男とアパートで暮らしてたときの、ふかふか猫ベッドは、冬になると争奪合戦が繰り広げられ、 トイレやら食事で空いたとたん、すっと他の猫がおさまり・・・
この時は、ロンが出ていった後にミミが入り、出遅れたチビが、「ご一緒させて」とお伺いを立ててるのに、睨みを利かして拒否するミミ。
ほかの猫に無関心のミミが、チビだけは近づかれるのも嫌な相手らしく、2匹までOK のベッドで、ミミとチビの組み合わせだけは見たことがありません。
そんな緊迫したところへ、ミミとは犬猿の仲で寒がり屋のハナが、チビの横をすり抜けて、そっとベッドの中へ入りました。
そして今度は、その場の空気を読んでか読まずか(後だと思う)、チビにアイパンチを送り続けるミミと、難しい顔をしながら丸まってるハナとの間に滑りこんだロン。
そっか、この組み合わせなら3匹でもいけるんだと眺めながら、相変わらず、「ぼくだって入りたかったのに」と、 諦めきれずにたたずむチビが、なんとも可笑しく、不憫になって、私が抱っこしました。

我が家の猫たちは、ミミ→(発揮する方向)ハナ→チビ→ロンで力関係が働き、 ロンはどの猫と一緒でもOK だけど、ミミはハナがライバルでもって、チビを苦手とする。
人間との距離も性格もそれぞれで、臆病なりに、少なめの来客には自分の存在をアピールしてみたいネガティブチビは、 水には猫一倍うるさく、家中の観葉植物を味見する草食系で、夜寝付くまでベッドの周りをドスドスと何周もする儀式を欠かさない。

家人来客を問わず人好きで、思うがままに行動するミミは、ひと通りの確認散歩をしなければ気が済まず、 度が過ぎて、時にはお尻ペンペンのお仕置きを受けるのに、それが嬉しいらしく、私の膝の上で目をとろんとさせて、もみもみを始める。

徹底した人間嫌いで、人が帰るまで出てこないハナも、一年だけ一緒に暮らした経験のある次男ならOK 。 しかもインターホンが鳴ったとたん、脱兎の如く隠れ家へ逃げ込むのに、インターホンが鳴らず、ガチャっとドアが開いた瞬間、 長男と次男を判断してる能力がすごいと思うが、声楽家の如く複式発声法で鳴いて(叫びに近い) 感情表現するのには辟易させられる。

だれが来ても、どんなに大勢の来客であっても、われ関せずで自分の世界に浸るロン。
そのロンが、日中は擦り寄ってくるでもないのに、夜は私の腕枕で喉をゴロゴロならしながら眠り、帰省した次男にも夜は寄り添って寝る・・・ 寒い季節以外は枕元に寝てるので、人の傍だと温かいからという理由だけではなさそうです。
一度そのわけを聞いてみたいと思っています。ひょっとしたら、家族を守ることに使命感をもってるんじゃないかとかね。

猫言語があるのかテレパシーなのか分かりませんが、ひょっとしたら猫たちの間でも、私を分析批評してるのかもしれません。
それも聞いてみたいような・・・知らぬが花かな。