美声は三文の得?(2001.12.27)

「うわぁー!、こういう猫が欲しかったんですー!!!」

マイシャを抱き上げ、思わず歓喜の声。
昨年6月のこと、 THE SADAO CLUB の掲示板で「散歩の途中で拾った、三匹の黒っぽい子猫の里親募集」を見て、 さっそく名乗り出ました。ウェブサイトの関さんは横浜在住で、私は豊橋。生後一ヶ月位になるのを待って静岡駅前で合流し、 マイシャを迎えました。

まだ見ぬ子猫に『マイシャ』と名付けたのは、THE SADAO CLUBが【渡辺貞夫さんのファンによるファンのためのウェブサイト】で、わたしも大ファンの一人。 これも縁だからと思いついた名前が、"黒っぽい猫"~SADAOさんのアルバム『MAISHA』 ~マイシャとなったのです。
「三匹の中で、一番元気が良かった」という幼いマイシャは、三毛猫ロンを母親のように慕って、ロンの 乳首をくわえ顔をうずめて眠りにつき、茶毛のチビに遊んでもらい、我ら家族を従え・・・いえ、我らが 従い、病気もせずにすくすくと大きくなりました。

美しい(又はかわいい)声の主には、寛大になれるものです。猫も然り。 マイシャがじっとこちらを見つめながら「ニ~ャーオッ!」と鳴くと「反則だー」と長男は言い、 「なんでも叶えまするー」と、目尻を下げるワタクシ。
「ニ~~ャーオッ!(ご飯ちょうだい)」・・・ハーイハイ、ただいま
「ニャーニ~ャーオッ!(押入れに入りたーいナ)」・・・ダ~メ~よ
「ニ~ャーオッ!(外に出たいよー)」・・・好きなだけ行っておいで
「ニ~ャーオ~(たいくつー)」・・・ハタキ?それともメジャー遊び?
「ニャニャーンニャン(眠たいの)」・・・オー、よしよし、おいで

猫ゆえに幸いにも物騒な事件は起きていませんが、これが子育てだったら・・・、親の責任は大きいですなー。

バリバリッと網戸によじ登るのが日課で、男の子のようにキリリとした顔のマイシャですが、れきっ したレディです。1才を過ぎた今年の夏、サッシ窓を閉めたとて、向こう三軒両隣に聞こえそうな甲高い声で 「ウンニャァーオ~」と鳴き始めるではありませんか!。初めての発情期ですが、内緒で飼っているので、 さぁ大変。かわいそうだけど避妊手術を決断。
人見知りの激しいマイシャにとって動物病院に3日間預けられたショックは大きく、家に帰っても閉じこもったまま 2日ほど食事も取らず、心の癒しに時間がかかりました。