タイトル

シリット社の シラルガンミルクポット (2007.5.8)


ちょっと前に、ガラス蓋付きのミルクポットを買いました。
これを買うに当たっては、ずい分リサーチをしましたし、いざ売り場へ行ってからも、重さがどうのこうのと、なかなか踏み切れないでいました。

そこへ店主さん登場。いちばん気になった重さのことを話すと、私よりも歳が、クッと(グッとでなく)上であろう店主さん曰く、
「使ってみれば、気にならない重さなんですよ」と。



どうしようかと迷いながら、ミルクポットの前を、動物園のクマのように行ったり来たりしていた私も、その言葉に背中を押してもらって購入しました。

我が家では、土鍋の他に、麺類を茹でたり、味噌用の大豆を煮るときに使う大鍋と、柳宗理さんの浅鍋(24cm)とミルクパン(18cm)の3つを使っていますが、 一人分、あるいは二人分の調理に、ミルクパンがもう一つあったらなぁと思っていました。
それも、ジャムが作るのに、酸の影響を受けないホーローがいいなとも。

検索して、ひと目で気に入ったのが、シリット社エレメンツホワイトシリーズの ミルクポットでした。
ぷっくりしたフォルムに、ガラス蓋の大きなつまみ、容量も欲しかったサイズです。
しかし、お値段が・・・・・ねぇ。
これはちゃんと実物を見てからでなくてはと、思いました。
シリット社のエレメンツホワイトは、どこの通販サイトも在庫切れでしたが、やっと入荷したのを確認して訪れたのが、 センスの良いネットショップフライパン倶楽部を運営されている、 料理道具専門店「TAKATSU (タカツ) 」さんです。

手にとってみると、ずっしりとした重さです。
それもそのはず、シラルガンミルクポットは、ホーロー鍋に分類されていますが、厚手(3mm)の鋼板にガラスセラミックが加工されたもので、ホーローよりも堅牢なのです。
特徴としては、酸・塩分に影響されず、ニオイがつかない。
遠赤外線効果で、ふっくら調理できることと、水が弱アルカリ性になる。(水が美味しくなる)

実際、使ってみると、沸騰後の水道水からカルキが消えて、美味しいのにはびっくり。
ステンレスの薬缶を、2度も空焚きしたせいか、内部底の表面ががザラザラして、細かい粒子がこぞんでいるのが気になっていたので、 薬缶の新調も考えていましたが、薬缶の代わりにミルクポットを使うことにしました。
注ぐときに、縁から垂れないのが特徴で、沸騰すると蓋がカタカタ鳴るので、空焚きもなさそうです。
ちいさな惣菜を作るのにも重宝ですし、以前はフライパンでしていた“炒めて煮る”の料理や、少しの揚げ物には、もってこいの鍋です。
懸念した重さも、把手の形が工夫されているのか、あまり気になりません。

ところで、探していたのは「エレメンツホワイト」でしたのに、実物を見て選んだのは、「黒」。
料理の色が見やすい、「白」も捨てがたかったのですが、我が家の台所は、「黒」が馴染みました。
鍋としての役割はもちろん、薬缶やフライパンの代わりにもなる、多機能なミルクポットを毎日愛用しながら、もっと早く出会いたかったと、心底思いました。
そして、大切な人への新しい門出には、「エレメンツホワイト」をプレゼントしようとも。


金平牛蒡や、肉じゃが、野菜スープを作りました。
野いちごのジャムをことこと。白インゲン豆もことことこと。
黒豆も煮たけど、写真写りがねぇ・・・