タイトル

木の大鉢 (2007.11.24)

『ぎゃるり百草』の企画展で参加されていた、「而今禾」のスペースで見つけたのですが、 古い土器だと思って持ち上げたら、思いがけず軽くて拍子抜けです。
ろくろで挽いて荒くけずったような木の鉢で、両側が反り返り、赤味の木肌と黒いヤニとで風格が増して、陶器のように見えたのです。
たくさんのものが並んでいる中で、吸い付けられるように目に入ってきたこの器は、出逢うべくして、出逢ったからなんでしょうか。
いつ作られたものか、どこからやって来たのか、どんなストーリーがあるのかしらと思いを馳せながら、 「この先の暮らしを、共に付きあっておくれね」と、縁をひと撫でして持ち帰ってきました。