サンシャインマスカットの栽培

赤玉土6+腐葉土3+またはパーライトのような小石1

軽石やもみ殻燻炭も使えます。燻炭は過剰に入れ過ぎないほうがよいと思います。

芽かきのやり方について

春にブドウが萌芽する際に、一か所から複数の芽が出ていることがあります。もっともよい芽を1つだけ残して芽かきをします。基底芽といって枝の基部から複数出ている芽も不要であれば芽欠きします。新梢(今年の結果枝)のそれぞれの葉の付け根に副梢(ふくしょう、脇芽)がいくつか生じている際には芽かきして1本だけ副梢を残します。副梢は摘芯により葉をまびいて副梢の葉の枚数を1~2枚程度残します。芽かきや摘心はぶどうの果実を肥大させるためにも大切な作業です。※春に芽欠きした農薬散布前の若葉は天ぷらにして食べられます。

高度な芽欠きについて

ブドウによっては樹勢が非常に強いものがあります。新梢の勢いを抑えるには二芽剪定をして、二芽とも伸ばして花穂が出る前に二芽目を欠き取ると、樹勢を中庸に抑えられ花ぶるいを抑えられます。

肥料の選び方・やり方について

6月の果実が大きくなる時期に肥料が効くように追肥をします。液肥や葉面散布でもよいです。窒素肥料は控え目にします。9月に秋肥を与え、根の促進、樹勢の維持をはかります。ブドウの肥料は、いつもお使いの根菜用の肥料などで十分です。牡蠣殻などの石灰質も漉き込んでおきましょう。幹を太くしたい場合はリン酸以外に窒素分もしっかり与えましょう。

ブドウ犠牲芽剪定と冬の剪定についての基本

ブドウの枝を切る際は、基本的に芽と芽の中間よりも次の芽側、または次の芽の節で切ります(犠牲芽剪定といいます)。犠牲芽剪定とは、まさに芽を半分に切るように節のところで剪定することで枯れを防止するための手法です。犠牲芽剪定は、剪定時にどこまで切り詰めるかの目安にもなります。枝先は枯れて死んでいることが多いので、生きているところまで犠牲芽剪定をしつつ、探りを入れていきます。

ブドウの犠牲芽剪定
ブドウの犠牲芽剪定犠牲芽剪定を行った切り口に癒合剤を塗っておきます。今回はトップジンMペーストを使用しました。

ブドウ3年目以降の剪定

ブドウの品種や樹形によって剪定の仕方が異なります。誘引は、中途半端な角度で誘引を行うと生育に影響がでるという報告もあります。ブドウの剪定は基本的に昨年の枝を元気に生きているところまで切ると覚えておきましょう。

ブドウの剪定時期について

ブドウの剪定時期は、植物ホルモンの影響や枯れやすい性質を考えると、2月上旬には剪定を終えておいたほうがよいでしょう。3月の剪定では遅いと思います。私の考えですが、植物の生態を考慮すると、理論上はブドウの剪定に最も適した時期は最も寒い1月の末か2月初頭あたりではないかと思いますが私は非推奨といたします。最も大事なことはブドウの木のことではなく栽培者の健康です。もしも栽培している方が高血圧や肥満、55歳以上であれば厳冬期のブドウの剪定や植え替えは脳出血や脳梗塞のリスクが高まります。若くても血管に問題のある方は12月上旬までには剪定作業を終えておいたほうが無難です。育成者の健康を優先すると植え替えも3月でよいでしょう。

予備知識:ブドウ初夏の剪定について

6月の初夏には、先端を切り葉数を1果に対し葉10枚~20枚程度(残す葉の数は品種や生育状況により異なります)になるよう調節します。そのまま伸ばしておくと、果実に栄養が行きづらくなります。結果枝の脇から芽吹く芽も摘んでしまいます。

ブドウ短梢剪定について

ブドウの短梢剪定とは、昨年伸びた枝を2芽残して切る剪定手法で樹勢の弱い品種に適しています。短梢剪定に適した品種は2倍体の品種、マスカットベリーA、シャインマスカット、樹勢の弱い品種などです。結果母枝に2芽残します。省力化剪定でピオーネや巨峰といった大粒4倍体品種でも営利栽培に短梢剪定が利用されていますが大粒品種では花振るい性が高まるデメリットがあります。弱っているブドウは1芽剪定でもよいでしょう。

ブドウ-短梢剪定初回の短梢剪定
ブドウ-短梢剪定-翌年の短梢剪定翌年の短梢剪定

ブドウの長梢剪定・中梢剪定

ブドウの長梢剪定とは、樹勢の強い品種に行う剪定技法で樹勢の強さに応じて芽を4~8芽残して切る手法です。超梢剪定を必要とするような、樹勢の強い品種は開花手前あたりで花ぶるいを予防するために摘心をします。詳細は専門家のレクチャーをご覧ください。

中梢剪定
ブドウ-中梢剪定

ナイアガラなど。結果母枝に4~5芽残します。

長梢剪定~超長梢剪定
ブドウ-長梢剪定

ブドウの二芽剪定とは

ブドウは芽が出たり出なかったり、枯れたりする枝があり発芽が確実ではありません。ですので新梢を出したいところに二芽を残して三番めの芽を犠牲芽剪定します。予備枝の確保も必要です。一芽剪定、二芽剪定、どちらでも結構です。枝の付け根にある芽は基底芽といい一芽として数えないように注意しましょう。

ブドウの摘房 1回目

4月下旬から5月上旬、ブドウの1回目の摘房をジベレリン処理の前に行います。枝から生じた新梢の勢いの強弱の状態がわかったら、形のよい花穂を残して摘房します。新梢の伸びの弱い枝はカラ枝といって房をなくした状態、伸びの弱い新梢は0房とします。

1つの新梢に大粒品種は1房、デラウェアのような小粒軽量品種は2房程度になるよう摘房をします。「マスカット・ベリーAの前年の着果量が花穂着生に及ぼす影響」という文書によると、1新梢に1房がよいと結論付けられています。

鉢植えの場合は1つの新梢に1房となるように調整します。また、新梢の本数を鉢のサイズに合わせて制限します。鉢植えでブドウをたくさん実らせることは不可能です。房が多すぎますと夏場は給水が間に合わずに果実が萎んで枯れてしまします。

ブドウの大粒品種では1鉢に1房、中粒品種では1鉢に2房、小粒品種は1鉢に4~6房程度が目安となり、10号鉢で500g~600g程度実らせることが可能です。品種や鉢の大きさや保水力によって栽培可能な房数は変わってきます。初期の摘房は2回目のジベレリン処理までに行います。