「桜庵・一条・二条・三条」

エントランスホールの壁は、柿渋染の濃淡色和紙を市松に貼り、正面の飾り棚の上下も、色を合わせたアクリルワーロンで間接照明をしつらえました。
左中の写真は、2m角のジャイアントテーブルが自慢の客席『桜庵(ろうあん)』です。テーブル中央の和紙スタンドは、筆者の友人に柿渋色に合わせたものを作ってもらいました。
壁の一部を床の間に見立て、『味せん』の顧客であり、書家の作品を飾りましたが、オーナーのお人柄ゆえに、こうした美術品がとても多く、 また、“見せ場”をふんだんに採り入れた設計がされているので、空間に合わせてしつらえるのも楽しいコーディネートでした。




上の客席は、建具を外すと、大宴会用の広間にもなる客席、「一条・二条・三条」です。新しくあつらえた黒の座卓と、箸袋の辛子色とのコントラストが良く、 他に使われている柿渋色や苔色共に、和の色使いとなっています。
趣きのある字の部屋名札は、『 味せん 』のご主人が書かれたものです。