お美しいOさんに出迎えられ、石段を登って玄関に踏み入れるや

ひときわ目を引く大きな壺、燭台、筒描、古布の額、ランプ、古伊万里・・・

アンティークガラスの瓶に活けられた泰山木の花が、凛とした空気を醸し出し

玄関のタタキに敷かれた伊豆石も、やわらかな光を放っています。

“瀬戸のしょうぶの絵”でさりげなく季節感を装う

匙加減のいい設えに、早くも釘付け。

「どうぞ、ご自由に見てくださいね」とのお言葉をいただいて

それはもう存分に、あっちこっちを行ったり来たり。

目も心も点になった私は、逸る心を抑えるのがやっとでした。




(左下の写真は、Oさんからお借りしました)