1階 は平面図を見ていただいての通り、水廻り以外はワンルームです。 廊下や階段室を設けなかったことと、和室の建具を3枚引き込みにしたことで、開放的で暮しやすい住いになりました。 玄関も正面の腰窓、出入口ともにガラス格子の引き違いにして、明り取りと部屋との一体感を出しています。 Naちゃんが時間をかけて探したというレールはワーヤータイプで、カーテンはアジアの生成りの布をかけています。
杉板の床と珪藻土の壁を「気持がいい」と感じるのは人だけでなく、流木やグリーンも心地よさそうです。

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1F
 
ドアを開けるとギャラリーのような・・・
そうそう、厚さ55mmもある杉板は、どんな小さな木端でも廃材なんかにはさせませんでした。
大きめのは二枚並べて玄関の式台に、 丸ごと4mの一枚ものは階段の手すりに、
小さ目のものは花台等に使うようストックしてあります。
   



仲間で壁塗りの工事中、来る人来る人に「いいねぇ」と誉められたLDKの珪藻土壁は、Naちゃんとこの長女、Naoちゃんが塗ったもので、ランダムな文様が温もりのある味になっています。
和室 に置いた古材の飾り棚は、足助の『蔵の中ギャラリー』で見つけたそうで、浮き出た板目が“経年変化の美”を漂わせ、その存在感たるや私たちのような類を惹きつけてやまみません。
名古屋の骨董屋で出逢ったという水屋は、古材で造られたもので、ガラスもアンティークです。建具の色と同じだったことに偶然とはいえ我が事のように嬉しくなりました。

台所 に「システムキッチンはいらない」は、全く同じ考えでしたので、タモ集成材・幅2550mm×奥行950mm×厚み40mmのカウンターにシンクとガスコンロを落として、下はオープンにしました。
対面キッチンだから雑然としたところが居間から見えることもなく、シンク下にゴミ箱を置いたり、大きなお鍋も取りだしやすかったりで、扉の無い方がはるかに使いやすいのではと思います。 ゴキブリだって、こんなにオープンだと落ちつかなくて定住しないのでは・・・たぶん。
カウンターには保護のためのオイルフィニッシュを擦り込み、定期的に手入れをしていくようにもしていますが、将来シンク周りの木部が腐ることもあるので、取替えを考慮してカウンターを壁には差込まず、腰壁とガスコンロ収納の箱とで荷重をもたせています。
食堂側はカウンターの奥行を利用して、コレクションのカップを並べる棚を造り付けました。また、腰窓に付けた棚のグリーンたちがギャラリーのような雰囲気を創りだしています。




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