(2005.2.26)

前回登場の加藤敦子さんと共に、un neuf (アン・ヌフ)さんを主宰されているお一人で、 創作家具作家・中西康之さんのアトリエ『創作室』を、友人たちと共に訪問しました。

中西康之さんのお名前を初めて聞いたのは、裂織り作家さんのアトリエ訪問の時でした。 その後、知人からも中西さんに、なんと庭造りを依頼したとの話も聞き、家具だけにとどまらず、幅広い創作活動をされるのだと感心したものです。

そもそも、ものづくりに目覚めたのは、いつの頃からだったんでしょう?と伺いましたら、 お近くの大工さんの仕事に興味を持った少年時代を経て、中学生時代に進路を決める時、興味を抱いた建築学科へと思っていたものの、周囲の反対に断念したとか。 高校を卒業した時、かの大工さんが迎えに来たそうですが、就職がもう決っていたんだそうです。
もともと造ることが好きで、サラリーマン時代は、会社近くの鉄工所や家具製作所に出入りして、 もの造りに取組んでいたといいますから、工芸家としての土壌が出来上っていたのでしょう。
28年間の会社勤めを余儀なく方向転換を迫られた時、なるべくしてアトリエ開設に至って6年余り。 モダンリビングを見てインテリアデザインに目覚め、ギャラリーを通じて、建築家の宮里龍治さん等との出会いが、 住宅や店舗の家具・什器製作にと、いまやなくてはならない存在になっている中西康之さんであります。