もう6年ほど前になりますが、MICCが発足して2年目の研修旅行は
博多・有田・唐津・由布院へと、3泊4日のリッチな旅でした。
おかげで財布はすっからかんになりましたが
“優れた建築やインテリアデザインの見学と、美味しいものを食する”
がモットーの研修旅行、充分満たされたのは言うまでもありません。
こと湯布院・亀の井別荘は、ずーっと憧れていただけに感激もひとしおで
「すっごく良かったのよー、人生を閉じるまでに絶対行こうね!」
と、友人をそそのかしています。

上の写真は、博多から由布院行きの特急列車。
車中で飲んだ黒ビールが美味しかったこと。
(この旅行は“オリンパスme”で撮影)





“五つ星の宿”は、「よそいきの顔で襟を正して」
といった敷居の高さを意識したりしますが
ここ亀の井別荘においては、それを感じさせない空気がありました。
そして“滞在型の宿”を納得したのは、この(上)の談話室です。
思い思いの椅子でお茶をいただきながら
のんびりと過ごした時が忘れられません。
「ずーっとこうしていたい」と感じさせる宿・・・いい宿というのは
きっとこういうのを言うんでしょうね。



韓国からの職人と日本の職人が一緒につくったという煉瓦塀。




    (2002.3.3)

さまざまな樹木に囲まれた亀の井別荘は
約一万平米の広大な敷地の中に、本館と20棟からなる古民家の宿泊棟があり
私たち女性陣が泊まったところは、一六番館と十七番館が連なった大きな棟でした。(下)
あいにくの秋雨で少し肌寒く、炭の暖かさと香りに迎えられてホッ。
この2棟は部屋の中でも行き来ができ、いつものことながら早々にウォッチング!
スキップフロアになった小屋裏風の部屋にはベッドが置かれ
地下は半露天風呂がありました。
白一点の男性は小ぶりな十五番館で、こちらは文豪が似合いそうな渋い設えでした。

翌日は、ほとんどの棟を見学させていただき
ちょっとした心遣いやしつらえの素晴らしさに、感激しっぱなしのMICC面々。
MICC研修旅行ならではの貴重な体験でした。




談話室入口   

本館宿泊専用のレストラン『螢火園』は、ヨーロッパの農家をイメージした造り。
下の写真は、本館1階の客室『山麓』です。
どの部屋もヨーロッパやアフリカ・中国などの古民具や布が飾られ
様式にとらわれないインテリアがすてきです。