コンタックスRTSを手にしてから3年が過ぎました。重く感じたカメラも手に馴染み、フラッシュが無くとも、手持ちでシャッタースピード1/30までなら、なんとか撮れるようにもなりました。 写真家・長嶺さんの通信講座用のテキストが唯一の“虎の巻”にしています。が、理論的なことはさて置き(苦手なだけ・・・ホホ(^^ゞ)、自分流に写真を楽しんでいます。

本屋さんの「カメラ」のコーナーで、“コンタックス”というタイトルを見つけ、つい手が伸びてしまいました。”虎の巻”ではありませんが、コンタックスの時代背景を知るのも面白いものです。


『コンタックスとツァイス・イコンの肖像』  ワールドフォトプレス ¥1524+税

コンタックスとヤシカ(現在の京セラ)が業務提携し、レンズはカールツァイス、ボディはヤシカが担当、ポルシェデザイングループが基本デザインに参画し、1975年11月25日に誕生したのがRTSです。

“新旧を問わずコンタックスユーザーを虜にする原因は、以外にもこの「福音」にあるのかもしれない”

そうなんですよね。シャッターを切ったときの「カシャッ」という音に、初めは気恥かしかったのですが(猫に小判・・・)、今やフィルムを巻き上げるときの音と共に、心地よいBGM。
ライカM6と比較されるG2と、高級コンパクトカメラの先駆者 Tixは、いっとき喉から手が出るほど欲しいと思ったもので、その後も一眼レフにしようか、それともG2・・・という時期を経て、RTSにたどり着きました。 しかし、無知なもので、レンズの種類というものは単に標準やマクロ、広角、望遠といった距離的な目的の違いだとばかり思っていた私は、レンズの持つ奥深さに新鮮な驚きを感じ、 レンズの特性を分析した写真を見ながら、他のレンズも試したいと思うこの頃でもあります。
プラナー、ゾナー、ビオゴン、ディスタゴン、ホロゴンなど、新旧の同名レンズで撮った比較も面白く、コンタックスファンにお勧めの一冊です。

『CONTAX カールツァイスのすべて』  竢o版社 ¥1500+税

“ツァイス”の誕生から、使われていたクラシックカメラの系譜など、とても興味深い内容です。
名レンズともいわれるプラナー・テッサー・ゾナーは、レンズの組合せによって付けられた名称。ちなみに私は、プラナー 50mm F1.4 とディスタゴン 25mm F2.8 を持っています。 プラナーは「平面」を意味するドイツ語“プラーン”をもとに名付けられたそうです。

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