強い寒気団が押し寄せた昨年12月22日、帰りの積雪を心配しつつも、友人と小牧の創作着物作家・Fさんのお宅を訪問しました。
企画展での作品の中でも評判だったという、それぞれの紬をいただいて失礼するつもりが、帰り際に「ぜひ、お連れしたいお店があるの」とお誘いを受け、 「早めにお暇を」と言っていた私たちはどこへやら、ふたつ返事でお供しました。

小牧のお宅から20数分ほど走ったでしょうか、西春町の庁舎に隣接した一角の、木々に囲まれたカフェが、『あうら』でした。
木立の間から見える建物は、ギャラリーのようにも、中庭のある広いリビングを持った住宅のようにも見え、 壁の杉板の型枠を使った木目が、コンクリート打放しの固さを和らげています。
実は、この日は定休(木曜)でしたが、オーナーがFさんと私たちのために開けてくださったのでした。

 (2006.1.1)

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