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『あうら』という名前は、オーナーのお母さまの名前からとったのだそうで、のびやかなロゴは、気負いの無いオーナーのお人柄そのものです。
「いいところでしょう?ここへは一人でゆっくりお茶を飲みに来るの」とおっしゃるFさんのホームグラウンドは、
きっと、いろんな方たちの心のオアシスなのでしょう。
友人も私も雪のことなど忘れ、すっかり寛いで“食べるお茶”八宝茶をいただきました。
八宝茶は、菊花、竜眼、クコの実、漢方などの葉や木の実が入った、彩りのきれいなお茶で、
むくみや解毒等の薬効で知られる、美容健康茶だそうです。白い大きなカップに、たっぷり入っているのを、
スプーンでいただきながら、景色もお茶も存分に楽しみました。
『あうら』のメニューは、珈琲、紅茶、中国茶などのお茶のみで、なんと持込みOK!なんだそうです。
Wrapped Memory 2006.3.1(水)〜3.31(金)
あうら 北名古屋市西春町西之保清水田34 TEL:0568-24-4100
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ガラス張りの開放的なスペースの真中に、長くゆったり延びるカウンターと使い込まれたハンスウェグナーのYチェアが並び、
コナラ、ソヨゴ、ハンノキ、オニソテツ、キチジョウソウ、ジューンベリーなどの、常緑樹と広葉樹が織成す美しいコントラストを、
折りからの雪が引きたて、ここが住宅街だということを忘れさせてしまうカフェでした。
愛知まちなみ建築賞(2001年)を受賞の設計は、極めてシンプル。そのシンプルな空間と、
粕谷護氏の造園設計による南北の庭・・・南北の庭は、「陰の庭」「陽の庭」ともいうのだそうです・・・と、
フロアに置かれた御影石のテーブルのコラボレーションに、日本離れしたセンスを感じました。
存在感のある御影石のテーブルは、オーナーとの交流が深い、石彫刻家・国島征二さんの作品です。
驚いたことに、友人もその国島征二さんとは面識があり、お宅を訪問したこともあるといいますから、世間って狭いなぁと思いました。
ギャラリー(写真右)の大きなドローイングも国島征二さんの作品で、『あうら』では、国島さんのための個展を、年に一回開催されているそうです。


石彫刻家・国島征二展
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