NATURAL MIND
風のテラスへおいでよ 僕ん家へ
YO MI YA SU


Back number
1 風のテラス
2 アゼリアララバイ
3 SHABA-RUBI
4 谷間の虹
5 気ままにJAIV
6 星影の小径
7 MaMa Dance Spoons
8 Sing out-song

Graph-T RECORDS' \2,500(税込)
お問い合わせ 0532-37-7831
E-Mail:graph-t@mx1.tees.ne.jp

豊橋在住のミュージシャン・YOMIYASUさんのプライベートパーティに、友人と初めて行ってきました。
Postcard diaryにも書きましたが、 YOMIYASUさんのミュージシャンライフは長いというのに、遅まきながら最近知ったばかりで、 毎年バースディ月の12月に企画されているというプライベートパーティは、CD初リリースメンバーが西や東からも参加。 その多彩なメンバーの音楽の奥深さ、キャラクターの面白さに「もう感動! 楽しすぎー!!!」の連続でした。 今回はCDの紹介も交えながら、ライブの様子を、薄れつつある記憶の範囲でお伝えしましょう。

道に迷ってしまい、遅れて到着のパーティ会場・田原の『スプリングス』は、すでにバイキング料理とビール片手に盛り上がっていました。 私も席を確保してから料理に突進! と、どこでどう繋がっているのか、懐かしい友人や知人に出会って、びっくり。
  「アナタ、家を見に来るって言ってて来ないじゃない!(二度も)」
  「ごめんネー、三度目の正直、来年ホームページ(2月頃のWatching!)の取材で行くからね」・・・
そんな挨拶を交わしているうちに、ライブの始まりです。
TOMIYASUさんのヴォーカルにドラムの藤田康正さん、ベース・中神国仁さん、ギター・中野督夫さん、あらいなおこさんのクロマティックハーモニカで オリジナル曲『SHABA-RUBI』『気ままにJAIV』『アゼリアララバイ』(アゼリア=ツツジは豊橋市の花)やおなじみのナンバー『エリノアリグビー』などを演奏、井上利成さんのギターとボーカル、“田原のスーパースター・永田たかし”さんも加わって、 ステージというよりはリビングといった感じの雰囲気に包まれ、音楽をする側も聴く側も楽しさを共有してライブを満喫。 若いアーティスト・モチダクンが聴かせてくれたゴスペルも、ハートが感じられて良かったぁ。


西宮から参加の徳間建さんとその仲間は、家族的な温かさと優しさが滲み出ている、老若男女?のグループ。紅一点のきんちゃんは、 内に秘めた情熱を赤いエレクトリックバイオリンで華麗に、クロマティックハーモニカでは時に激しく演奏、そのどちらも神秘的な雰囲気が漂い、すてきでした。
建さんのレコーディングに参加したTOMIYASUさんは、CDの中で「いままで味わったことのないあたたかさがあった」と述べています。 動物が大好きで捨犬を放っておけず、捨てられた犬の気持ちを歌にする建さんと、3匹の犬や捨てられた猫4匹!と暮らすTOMIYASUさん、どちらにも生きとし生けるものへの思い、優しさが伝わってきます。

今秋、TOMIYASUさんのCDレコーディングを終えての帰路に、豊橋風物の市電(路面電車)に乗るよう薦められた建さん、その道中を歌にした 『Toyohashi Street Car』は、このライブで初のお披露目です。 “東田坂上(あずまださかうえー)”とか“西八丁(にしはっちょうー)”なんてフィルインがいかにもローカルっぽく、ほのぼのとして、いい曲でしたねぇ。これは豊橋の歌にしたい!
“悪巧み二人組”と紹介されて登場のエイジ&TETUは、ステージまでたどりつくパフォーマンスからして、只者ではない雰囲気を撒き散らしていました。 東京から駆けつけた二人組はファンも多いようで、パワフルな歌と二人の顔の表情に、まるで吸いつけられるように釘付け。聴衆のノリを一段とエネルギッシュにさせてしまう 不思議なパワーを持っているのです。
『ひょっこりひょうたん島』なんぞ、子どもを膝にのせたお兄さんが、子どもの手を取ってスーイスーイというところを振付けて踊っていました。 歌の最中に手品グッズが飛び出したり、合間に汗を執拗に拭く仕草に、私たちはお腹を抱えて「面白すぎー!」と、涙が出るくらい笑い転げてしまいました。 強面(こわもて)のTETUさんのえくぼが何ともかわいいったらないのですよ!
続いて「世界でこの奏法ただ一人」と紹介された、ピアニカ奏者でヴォーカリストの来住野香子さんは、何とおでこで演歌を弾いてしまうのです。客席を回るそのユニークな演奏に、 もう大爆笑! 多芸な夫婦(めおと)組は、歌とトークで存分に楽しませてくれました。
TOMIYASUさんの幅広い友好関係をサポートしている奥さんの奮闘振りを歌にした『MaMA Dance With Spoons』では、「女房役はアンタしかいません」とのご指名で参加、 「まぁ、どうなら〜!!・・・(三河弁)」の台詞がスパイスです。
名フィルのチェリスト・杉浦薫さんの演奏を聴いたTOMIYASUさん、「YO-YO-MA みたいだナー」と言うと「いえ、MA-MA-YO です」と返したという杉浦薫さんは、 クラシックのジャンルを超えて、いろんなアーティストとのセッションを楽しんでいるお方で、まずはソロでバッハの『ブーレ』、カザルスの『鳥の歌』のあと、 TOMIYASUさんと井上利成さんとで『グリーンスリーブス』そして私も大好きな歌、『星影の小径』。この曲では赤いラッパ・・・どう見ても拡声器!をTOMIYASUさんが吹いてたんですよ。 そういえばTOMIYASUさん、ギターだけでなくパーカッション系も数多くこなしています。
「昔から憧れ、この人との出会いがあったらからこそ」とTOMIYASUさん、センチメンタル・シティーロマンスの督チャンこと中野督夫さんとのジョイントは、お互いの音楽活動の幅広さ、奥深さを感じさせながら、 ときにしんみりと、ときにファンキーなリズムで聴衆をのせてくれます。

TOMIYASUさんちの家は、浜名湖を見渡せる湖西の山の中に建っています。アルバムを飾る写真(タイトル下の画像です)では、テラスでギターを爪弾くTOMIYASUさんの後方に浜名湖が見えます。 『風のテラス』は、このテラスで作った督チャンの名曲『ラビットムーン』へのお返しの曲。風渡るテラスで過ぎた友との時間(とき)を懐かしんだ歌です。

風のテラスへおいでよ ほのかな香り 二人を包む風は まるでロッキングチェア  風のテラスへおいでよ 僕ん家へ 夢になるまで この風ん中・・・ この風ん中・・・ この風ん中・・・

これまでも、そして今回のCD製作にもTOMIYASUさんとのコンビで曲作りをしてきた中で、“『Nature's Harmony』は原点です”と語る金藤カズさん、 そんな思いがヒタヒタと伝わってくる、とってもいい歌です。
メンバーがひとり、ふたり、そして聴衆も加わり、熱いハーモニーとなって会場いっぱいに響き渡る、『Sing out-song』は、ジョン・レノンの“ウイ・アー・ザ・ワールド”を思わせる素晴らしい歌でした。 CDでも参加ミュージシャンのみならず、TOMIYASUさんたちの大勢の仲間が参加してハーモニーを創りだしています。 これをTOMIYAUさんは“Sing Out Singers”と名付けています。
大勢の友情の中で製作されたアルバム『NATURAL MIND』には、こうした仲間の名が連ねられています。そして、私の名もそっと入れていただいてたのです。なんと嬉しや!

TOMIYASUさんとメンバーたち、今回のパーティでは残念ながらお会いできませんでしたが、CDでキーボード担当の細井豊さん、それぞれのアーティストが 若い頃から音楽を愛して歌い演奏し続け、熟年になった今、彼らの音楽も熟し発酵して、人間愛という素晴らしいメッセージを私たちにプレゼントしてくれた、心に残るパーティでした。ありがとう!そして



おまけの話

定時で仕事を終えて車を走らせ、渥美半島の中ほどに位置する田原まで4.50分・・・のはずが国道259に出てしまい、もとい!と戻り、 本来走るはずだったバイパスが左手に見えたので、吸い寄せられるように向かったら、なんとその下を潜り抜け、水門の堤に出てしまいました。 いつもならUターンするのに充分な道幅なのに、暗がりで水面が見えたとたん足がすくんでしまった。それでも恐る恐るバックしたものの、 川に吸い込まれそうな気がして思い直し、前進・・・したつもりがバック!
ふぅ〜・・・大きく深呼吸し気持ちを落ち着かせてから車の体制を整え、坂道をゆっくりゆっくり滑らし何事もなく済みましたが、 この時の私は、雨で出来た水溜りでさえ底なしに思えて、恐怖に身が縮む思いでした。そして田原に向かう間じゅう、 誰かが手招きしたのかしらと思ったり、川底に沈んだ車の中の自分を連想して身震い。ライブへの執着心が救ってくれたのかもしれません。

今回は写真でなく、dip Web Graphixさんから、Free Materialsをお借りしました。
いま、HP TOPがクリスマスバージョンでとってもステキですよ!

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