HANA

雨上りの日、そろそろと避けながら走り抜ける車に気が付きもせず、アスファルトの温かさに眠り入る子猫。
通りかかった私が路肩に車を止めて近づくと、やっと目を覚まして茂みに逃げこんでしまった。
諦めて戻りかけたけど、それでもと思い直して、茂みの中でうずくまっているところを保護したのが HANA でした。きっと出会う運命だったんでしょうね。
仕事で現場に向う途中でしたので、車に乗せていき、その帰りに動物病院へ連れて行きましたら、皮膚病がひどいので他の猫たちとは一緒にしないほうがいいとのこと。 ちょうど沖縄旅行も控えていたので、帰ってくるまでの12日間預っていただき、10月18日に連れ帰りました。

面倒見のいい三毛猫ロンがいれば、スムーズに仲間入りできると思いきや、NAMA が威嚇するので受けいれてもらえず、仕方なしに息子の部屋で隔離して飼うことにしましたが、 子猫のこと、一週間もすると警戒心も解け、好奇心に任せて家中を散策し始めました。
威嚇されてもめげないチビとは一番に慣れて、“トムとジェリー”よろしく、追いかけっこがコミュニケーション。ロンは面倒見切れないとばかりに知らん顔。 意外だったのは、威嚇する HANA を遠巻きに見ていたマイシャが、嫉妬からかいじめ(?)る事しばしば。猫の世界にも相性があるようです。

抱き上げれば居心地良さそうに身を委ねるのに、私が近づくと逃げ回り、そのくせパソコンの机には興味を引くものがあるのか、平気で膝に乗って目の前で遊ぶ HANA 。 一ヶ月を過ぎたこのごろ、やっと「我家の猫」になりつつあります。