タイトル

高野槙の桶と腰掛 (2010.2.15)


いっとき樹脂の浴槽を、桧か高野槙の浴槽にしたいと思ったことがありました。
ただ、費用もさることながら、我が家の狭い浴室(というかボイラーが場所を取っているのです)に入るサイズがなくて、あっさり諦めました。
だから、せめて天然木の浴室グッズをと、思いきって高野槙(こうやまき)の桶と腰掛に替えて、一年余りが過ぎました。


カビさせないための手入れが、さぞかしと思いきや、高野槙という材質と、念のため使う前に柿渋を塗ったのが良かったのか、カビはもちろん、水垢もつかないのです。
あたりまえのように樹脂製を使って半世紀を過ごしましたが、かえって水垢で悩まされて、清潔に保つのが大変でした。

遅まきながらも、いい道具と出会って、心地よいバスタイムを過ごしていますが、 使ってみなければ、また、自分で経験してみなければ、ものの良し悪しが分からないことって、ずいぶん多いものだなぁと思いました。