白竹ギャラリーは 古材家具等の宝庫

白竹木材さんは、“創業文政元年”(1818年)といいます。目の前を流れる新川から運ばれた材木を工場まで運ぶレールがあったそうで、 時代の移り代りを見つめてきた数少ない材木問屋だったのでしょうね。
大量生産の時代の流れは住宅産業にも及び、木材は外材や建材メーカーのものに押されて需要が減り、碧南にも数多くあった材木屋が閉じる中で、 「閉めたくない」という思いと、木材を求めてやってくる人たちの日曜大工の溜まり場になればと、 製材工場の跡地を利用した“白竹ギャラリー”を開き、古い家の解体で出る古材で造った家具、 骨董箪笥や西洋アンティーク、照明などの展示、家具造りの教室も開催されています。
ギャラリーには、民家で使われていた千本格子や障子などの建具もあり、経年変化の美を放つ、味わい深い古材や家具たちに心惹かれる輩には、たまらないスポットです。

店内の改装と古材家具を手掛けられたという、幡豆郡吉良町のカフェ『夢弦』に寄りました。 民家で使われていた鴨居と梁を兼ねたテーブルや、座面に板張りした椅子、造り付けの戸棚などが、すっかり気に入った私です。ちょっと気になるあなたも、必見ですよ。




ギャラリーの広い空間の中で、かつての製材機はシンボル的存在です。寄席のときは、この前に演台が設置されました。
西洋アンティークのコーナーでは暖炉の火が赤々と燃え、揺らめく炎を見つめていると、ゆったり、のんびりとした時の流れを感じます。
ギャラリーの一角に、「OMソーラーの家」「チルチンびと」「住む」などの書籍や、自然素材を展示したコーナーがあり、 住宅や増改築などの施工例も展示されています。
ゆくゆくは、隣接した元事務所をカフェにとの構想もあるそうですから、ますます楽しみですね。

この日開催中の灯り展
白竹木材のHP

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