一階の広縁から庭園を通って茶室へ。
時代を経た杉板と弁柄色の塗り壁とが、艶やかさを醸し出していました。
4.5畳の茶室からも庭が眺められるようにとの配慮なのでしょうか、躙口はなく、開放的な茶室です。

建物外観の半分は洋館なのですが、洋間はここ応接間のみ。
装飾金具の付いた扉や、その時代の重厚な家具調度品やカーテンの存在感に、一瞬その時代にタイムスリップしたかのような空気に包まれ、 ガラスの作品も時代がかった光を放っていました。

赤い絨毯の階段を上がった二階は36畳の大広間です。昔はここで芸者衆を上げての宴会が繰り広げられたのでしょうか。 集合住宅の我家がすっぽり入ってしまうし、小さな子供たちなら、喜々として運動会をしそうな広さです。
真中に衝立を立てて作品を展示しているように、充分な空間があるので、アートスペースや展示会などのイベント会場として、多目的に使えそうです。

  
茶室の片隅に、火鉢にも見える風炉 (にしては大きいが、炉が切っていないので)が置かれていました。