階段 は、ささら桁から踏板を少し出したところへ小さなインテリアを飾って、“視覚的な手摺”にしたものです。 階段にもキッチンカウンターと建具と同様、汚れ防止のためにオイルフィニッシュを擦り込みました。
壁側の手摺は、一枚だけ余った床板を加工して取り付けてもらいましたが、これがことのほか存在感があっていいのです。 シースルー階段がまるで大きな床の間空間のようでもあります。

2F

収納 はただ沢山あればよいというものでなく、“使う所に必要なスペースを”が基本です。 台所に設けた物入は、掃除機やストック品などが出し入れし易いように棚を付け、片手で扉が開くよう折戸にしました。
把手は、以前“Nice Shop!”でも紹介した岡崎の in formで購入しておいたアイアンを、 物入は横に使い、玄関収納の両開きは縦使い。

洗面・トイレ は、一部コンパネ下地のところをアク止めの下塗りをしてから、壁・天井とも珪藻土で仕上げました。
今回使用した珪藻土の色は、下地のプラスターボードと同じような色だったので、すぐには分らないのですが、乾き始めると薄塗りだったところから下地のプラスターが見えてきました。 練ってある珪藻土のいいところは、何日か経って補修しても、周りとの色が変らないことで、これは素人左官ゆえにとても助かりました。
トイレに珪藻土を使うと、吸収した臭いを吐き出すのではという話を聞きましたが、メーカーに確認しましたら、臭いを分解するから大丈夫との太鼓判をいただきました。 事実、ここのトイレは、ほんとに気持がいいんですよ。珪藻土のDIYを試されたい方は、トイレから始めることをお奨めです。



Nao ちゃんの部屋です。パッチワークの布とタペストリーをカーテンにしてしまうあたり、う〜ん、やるわねぇ!
バルコニーへの窓台が少しあがっている所を、出窓台のようにグリーンを並べたインテリアも素敵!こういうのが自分流インテリアなのでしょうね。

あとがき インテリアのプランであっても、“図面の中で暮してみる”が信条の私ですが、今回は引渡しても尚この家で暮してみたい・・・と思ってしまいます。 自分流のスタイルを持ったNaちゃんは、引越して間もないのに、もう何年もそこに住んでたかのような暮しぶりで、ご家族や訪問者の感想を聞かせてもらうたびに嬉しくなり、設計したものにとっては感無量です。 家造りに参加させてもらったNaちゃんに感謝!
これからも、和室の飾り棚のように、杉の床板や家そのものが美しく風化していく様を見続けていきたいと思っています。

END