.The house where a driftwood breathes









「小林ゆうさんの家が好き」と、“チルチンびと”から切り取った写真を出しました。ゆうさんが海辺に建てた家です。 風化した板や流木が、Naちゃんにはたまらない魅力でしたから、「したくない要望」は、“外壁にサイディングを使わない、システムキッチンは要らない、ビニールクロスも使いたくない”でした。 「類は友を呼ぶ」とでも申しましょうか、家造りに関りながらも、常日頃感じていることと同じなので、チェックシートに要望や生活行動などを書きこみながら、妙に浮き浮きした私でした。

後日、2階建約28坪の3プランと自社のプラン集を持参して打ち合わせましたが、いまひとつ。ならばと出したプランは、実は私も以前「家を建てよう!」と思ったことがあり、その時のプランのレイアウトを変えたもので、 廊下や階段室が無く、その分LDKを広くとり、勝手口からのサービスヤードとポーチを兼ねたデッキから玄関に入るプランでした。私もそうですが、集合住宅暮しが長いと平面移動の便利さ、暮しやすさがしっかり身についています。

「このプランがいい」と決って、後はトントン拍子。外壁は腰下を杉板下見張りにしたかったのですが、用途地域の関係で断念して全面ガルバリュウム鋼板、床下に炭(粉末状)を敷き、1階の床は無垢の杉板で、幅200mm・厚さ55mmのものを使い、窓枠や幅木等も杉材を使用。 1階の建具はタモ突板で造ったものにオイルフィニッシュを擦り込みました。
室内の壁は珪藻土をDIY。数年前にOZONの「自分で塗ってみよう珪藻土!」というセミナーに参加した私は、一度やってみたいと思っていましたので、仲間を募って塗りました。

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「流木が息づく家」
(2003.5)

昨年の夏、「Hiroちゃんのとこで家を建てることになったから、よろしくね」と、友人のNaちゃんから電話がありました。
私の勤務先の不動産部へ、中古のチラシの件で来社し、資料を準備してもらってる間に気に入った土地が見つかり、即決!したのだそうです。 長いこと物件探しをしていたから、決めるとなると早い早い。
条件付の土地でしたから自社の施工になるので、私が設計プランをさせてもらうことになり、さっそく“住いへの要望”と生活パターンのチェックリストを作って訪問しました。
いろんな所へ一緒に遊びに行くわりには、Naちゃんちへ行くのは「小さな雛人形展」以来のことで、 知ってるつもりの暮しぶりを、プランナーの目で観させてもらいました。


流木とブリキで作った表札