大宜味の海岸

昼食にと予定をしていたのは、“日本一の健康長寿村”大宜味村(おおぎみそん)で沖縄伝統食のレストラン「笑味の店」(えみのみせ)で、 オーナーの金城笑子さんは、「スローフード」を早くから実践してきた方で、管理栄養士であり、「おばぁの畑でみつけたもの」という本も出されていて、 とっても楽しみにしていましたが、予約制レストランとはつゆ知らず、この日は団体客の貸切になっていてたので、残念ながらUターン。事前のリサーチが足りませんでした。


Uターンしたのは、この先食事をするような所がなさそうだったからです。 少し戻った「大宜味・道の駅」でと車を止め、風に身を任せているかのような若き女性に惹かれて?海岸の方へ行ってみました。
海は台風の影響で波が荒く・・・と、なぜか鴨が! それもかなりの数です。

なんでも籠に入れて売っていたアイガモを、暑くてかわいそうと海岸の草むらに放したものが、いまや130羽ほどに増えたとか。 店の前の国道を行商する車が、夕方戻ってきたとき、売れ残ったパンやソバをカモに置いていく。食堂の食べ残しも餌となり、 「いつのまにか、みんなで世話してる」 そうです。
小春屋
結局、食事はせずに喜如嘉の『小春屋』へ向いました。

旅行前に沖縄の道路地図を買ったのに、細かい所は載ってないし、おまけに最新のナビも機械音痴なもので使い方を知らず・・・(借りたホテルからは、芭蕉布会館までを設定してもらいました)
『小春屋』に電話をして所在地を教えてもらったのに、導入用の小さな看板を見落してしまい、同じ所を行ったり来たりで方向音痴をフルに発揮(笑)。  再度電話をして、やっとたどり着きました。

喜如嘉では、芭蕉布になる糸芭蕉がいたるところで見られ、小春屋テラスの前も、グンッと伸びた緑が、とっても気持ちがいい芭蕉畑。
この辺りでは、ジーの後にツィン!(猫のニャー?)を交互に繰り返し、だんだん早くなってジーーで終る、まるでツクツクオボウシのような、聞きなれない鳴き声が響き渡っていました。 この鳴き声の主は、沖縄にだけ生息するオオシマゼミといい、この季節になると鳴きだすそうです。(お聞きになりたい方は、ここをクリックしてね)

小春屋は沖縄の手工芸も扱っているカフェで、この後お会いする、“おはるさん”さんのコースターもありました。
お昼御飯を食べ損ねたので、珈琲とケーキで腹ごしらえ。
ふと見ると、三毛から白、黒と、まるで我家みたいな猫たちが、陽だまりの中で寛いでいました。
野良猫が、テラスの屋根の上で子育てをし、しばらくして置いていった子猫たちだそうで、三毛がお姉さんとか。 奥に見えるマイシャと同じ黒猫は、マイシャみたいに恥かしがり屋さんでした。