2001/11/1

11月恒例の住宅展準備に終われていたが、ちょっと手が空いた。 会社でパソコンに向かいながら、不要のデーターやファイルの整理整頓をしていて、 ふと
 「こんな風に、家の中も掃除できたらいいのにね」
と口をついて出た。 ここのところ行事続きなのと、大掃除をするつもりでいた10月最後の日曜日は、 めずらしく体調を崩して寝込んでしまったので、家の掃除をしていない。 HP更新の資料や写真、新聞、郵便物、読みかけの本などが散乱しているのだった。
冗談で言ったのだが、夜のこと、なんと「遠隔操作で掃除も出来る家電」と、テレビから聴こえてきた!?


2001/11/17
常滑での『野焼き』に行ってきた。先日(10/7)作った器がどんな風になるのかが、とっても楽しみだった。
共栄窯の生徒さんも含め、大勢の参加者が野焼き会場の田んぼに集合。大作から小さな器やオカリナ等が 藁の下に入れられ、火が点火された。どんどん藁が足されて火の勢いが増し、4時間くらいして 灰色の藁の下から真っ赤に焼けた器が取り出された。その上から糠をまぶして、黒い文様を付けている人もいる。
常滑の赤い土と黒のコントラストが面白い。左下は私の作品。焼く前の方が良かったような・・・


2001/11/25
一昨日、すてきな結婚式に立ち会いました。会場を決めてからの一ヶ月間、当人はもちろん、友人、会場のスタッフの思いと、 連日深夜にわたる準備の熱意が実ったのでしょう、感動的な結婚式でした。
当日、お二人と何の縁もない私が、スタッフとして、レポーターとして参加しました。その様子を次週の更新でお知らせします。お楽しみに!


2001.11.29
11月に入った頃から鼻がムズムズしていた。なにが原因かは分からないが、どうやら花粉症の仲間いりのようだ。 家にいるときは気にならないが、会社にいたり、現場へ出かけると症状が出る。今日は鼻水が少々。 マスクをするとムズムズしないので、打ち合わせ以外はかけることにしよう。
今の時期、同僚の花粉症保保有者は何ともないというのに、私の場合のアレルゲンは何なんだろう?


2001/12/1

MICCでシックハウスの勉強会をした。ホルムアルデヒドについては、建材などかなりレベルが抑えられてきてはいるが、 それでも減少してるのではなく、依然として化学物質過敏症の報告があると言う。ただ、 新築住宅でなくとも家の中にずい分と多くの発生源があるということでびっくりした。
畳の中には防虫シートが必ず入っているそうで、ホルムアルデヒドなどは床から15cm 位のところにたまるので、 畳の部屋に布団を敷いて寝ている私などは、寝ている時に体の中に取り込んでいるのかもしれない。おまけに絨緞もクリーニングに出したところで、 「我が家にホルムアルデヒドなんか」と思っていただけに、ショッキングな話だった。

夏など虫除けに使う防虫剤は農薬なので、たとえば網戸用に販売されているスプレータイプやベーブマットなど家庭で気安く使われているが、 とっても危険なのだと講師はおっしゃっていた。石油製品が蔓延している中で、建築に携わる者としての知識というよりも、 生活者としての認識がいかに大切かを改めて感じた。
2時間の勉強会ではとても足りない内容で、続編も企画しなくては。


2001/12/8

11月中頃から、契約前のプレゼンや完成間近の物件が集中して忙しかった仕事も、今週で何とか一段落。 でもプライベートは予定が目白押しで、今週は富安さんのライブパーティ、MICCの役員会、そして今日は『あいち小児保健医療総合センター』の オープニングフォーラムに出かけ、愛知県で初めてという子ども専門病院の見学に行ってきた。その流れで、篆刻教室にも。 明日は打ち合わせが3件あり、日曜出勤。
来週は、お待ち兼ねの渡辺貞夫さんのライブ、その週の日曜日はまたまた富安さんのライブ、そして忘年会が・・・
なんと忙しい、そして贅沢な12月だこと。


2001/12/15
衝撃的なテロ事件、そしてその後の報復戦のニュースを毎日耳にしながら、なにかとんでもない方向にいってるのではないかという危機感を持っていた。 そんな折、“おばはんからの緊急レポート”(12月10日)で池澤夏樹さんのコラムを知った。
朝日新聞を購読しているというのに、最近は新聞を読むことも無く、ニュースはもっぱら耳で聞いていたので、 朝日新聞で『静かな大地』を連載を執筆していただなんて、ちっとも知らなかった。 その池澤夏樹さんが asahi.comでもコラムを書いている【新世紀へようこそ】は、

“ 米同時多発テロ以降、世界はどこへ行こうとしているのか。池澤夏樹が日々の思考を綴るデイリー・メール・コラム”

として発信されている。
池澤夏樹さんのコラムの、判りやすい言葉だからこそ迫り来る深刻さに、深く考えさせられ頷きながら、丹念にバックナンバーを読みふけるこの頃。 これまで社会情勢に疎かった私でさえも、いまの自分に出来ることは何かを考えていきたいという思いに駆り立てられた。


2001/12/26
数多くのG1レースに優勝したティエム・オペラオーが、12月23日の有馬記念レースを最後に引退した。 一番人気だったけど力及ばす5着だったが、これまでの功績に拍手を送りたい。


2001/12/29
21世紀はじめの一歩の今年は、なんと痛ましい事件の多かったことか。世界のあちこちで、これまでになくピリピリしているようで、 平和で静かな水面に、わざわざ石を投げ込んでは波風立てているような気がしないでもない。

ある日のラジオ番組で「平和のためには何が必要か?」という質問に、建築家の安藤忠雄さんは、 「相手を思いやる心、それには子どもの時からの愛情、親子関係が大切。経済的に豊かであっても心も豊かだとは限らない。 日本の場合、多くの人が高い収入を得るためにいい学校へ行き、それゆえに自分だけの幸せしか考えない人格に育ってしまう。 逆に貧しくても、むしろ心が豊かかもしれない。いろんな国の文化を、お互い認め合うことが必要であり、 一国の価値観ですべて同じにしようと思うのは間違いである」と答えていた。全く同感。
安藤忠雄さんは今、ニューヨークのWTC(ワールドトレーディングセンター)後に建設するビルの設計を依頼されているという。 シンボルタワーとして高層ビルをという声もあったが、力を誇示するためのビルではなく、人種・宗教を超えて平和を志すために『埴輪(はにわ)』を造りたいと 述べていた。冬には雪が積もり、なだらかな丘を眺めながら心を癒す、そんなニューヨークの四季が感じられるような緑の埴輪を造りたいと。

今、世界中の人々が“平和”について何かをしなくては”と考え、行動に移している。ニューヨークテロ事件の、これも波紋。


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