第6回 指標生物の調査 〜豊橋公園〜(2003.6.22)  講師:鈴木友之氏・高柳氏・浅岡孝知氏

豊橋は緑化推進を掲げているだけあって緑地公園が多く、 中でも豊橋公園は樹木の種類も豊富で、“指標生物”というより、園内外の生物探検となりました。
これまでの里山や照葉樹林の山とは違い、人工的にも植栽されているので、いろんな樹木の名前を覚えるのに、格好の場所です。 名前を知ってても、木そのものを見たことがないものが多かっただけに、葉の形や木肌、意外と多かった実の存在に、新鮮な発見がありました。
50ミリレンズですので、木全体の姿を写し撮れませんでしたが、“Web森林浴”のつもりでご覧ください。


豊橋市役所のシンボル的存在でもある正面玄関脇の大木は、ラクウチョウ(落羽松)といい、北アメリカ産の沼杉で、湿潤地に生育すると独特の気根を形成するとのこと。 枝先の雌花は直径2〜2.5cmの球果を付け、秋には球果は開いて翼のついた種子を散布するそうです。 落羽松と似たもので、「生きている化石」ともいわれメタセコイアがあるとのこと。
以前、豊橋の新市庁舎を設計された鈴木利明氏のお話を聞く機会がありましたが、樹木も含めての設計をされたとのこと。 このラクウチョウが玄関の位置を決めたんでしょうね。



千手観音像のように枝を広げたオガタマ(招霊:右下)は、昭和5年頃に植えられたもので、ハクモクレン(白木蓮)などに似た香りの良い花をつけます。
水平に伸びた枝はベンチにも見える。

4月に撮影→



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このあたりでたくさん見られる“キノコの城”。胞子がチップに混じっていたのではと推測されています。 食べられるキノコかもしれないが、試すにはちょっと勇気がいりそうね。