本屋さんに置いてない本の紹介
『百(DOZO)蔵』    山本 寿仁著    発行:山共建設

インテリアプランナー協会主催【JIPA 2000 IN 名古屋】のテーマ別討論会でお会いした山本寿仁さんは、とってもおおらかな方でした。 岡崎の100の土蔵を訪ねた記録と“土”のすばらしさを三河弁で語る本、『百蔵』を送っていただき、山本さんの人懐っこい顔を思い浮かべながら、 どんどん読んでしまいました。語りがとっても楽しいのです。つい顔がゆるみ、やがて土に対する深い思いに、心を揺さぶられて目頭が熱くなり、 一節読んでは目を閉じて感動をしまい込む私。仕事への姿勢を一度足元から見直さなくてはと考えさせられた本でした。
氏は「土蔵保存研究室」を主宰し、1974年の「ジャパンショップ・ブースコンテスト」で、土をテーマにしたプレゼンテーションが、建築大臣賞を受賞。 その頃より東京女子美術短期大学の非常勤講師を勤め、最近は「山本比然土」の名で土の研究家として活動し、ものづくりにも取り組んでいます。

 
 
『MAINTE(マイント)』    東リ株式会社    営業企画部   

いち早く環境問題に取り組み、クロスなどの製品開発をしてきた東リ株式会社が、 『新しい住空間を考える情報誌』(1991.3創刊)として、住まいに対するテーマで専門的なデーター分析した情報誌を 発刊していま
した。インターネットの時代に合わせて、情報誌はホームページに引き継がれ、内容がいっそう充実しましたが、 サイトの情報はもちろんのこと、冊誌も今だ仕事の“虎の巻”として活用しています。


『TOTO通信』    東陶機器株式会社    広報宣伝部

12月に届いた『冬号』が通巻第454号(年6回)というのですから、昨今の出版と廃刊ラッシュを思うと、ずい分と息の長い冊誌です。 それゆえに建築専門誌としても通用する、内容の濃い情報誌です。今回の特集は“新しい「木」の発見”で、エンジニアードウッド (工業化、均一化された工学的に信頼性の高い木質材料)・Jパネル(構造用面材)・編成材・再生木などが紹介されています。 藤森照信氏の「原・現代住宅再見」や「旅のバスルーム」での浦一也氏のスケッチも楽しみなシリーズです。


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