TALK-TALK タイトル  
フードオアシス アツミ セミナー

「食を考える会」
「牛乳」 (2007.9.4)

「牛は、みんな牛乳が出ると思ってませんか? 牝牛だけが牛乳を出すんですよ」

と、いつもの名調子でスタートです。

“日本の常識、世界の非常識”の一つで、「低温殺菌牛乳」という言葉があるのは、日本だけです。(もう一つは上白糖)
日本では、超高温殺菌牛乳を、学校給食はじめ、一般に飲まれているので、味が馴染んでしまってますが、外国では、殆どない。 牛乳として扱っていないのです。
超高温で殺菌するので、こげ臭がするけど、それが日本人には当たり前のようになってしまってるが、 外国で一ヶ月過ごして帰国し、日本の牛乳を飲むと、おかしいと感じる。

■牛乳の種類

乳牛は、ホルスタイン種が圧倒的に多い。
他に、ジャージー、ガンジー、ブラウンスイス、エアシャー(白と茶の斑)など。
ホルスタインの牛乳は真っ白で、量も多くとれる。
ジャージも、少ないながら市場に出ていますが、脂肪の粒が大きくて、黄色味がかっている。

【表示の分類】
牛乳  無脂乳固形分=8.0  乳脂肪分=3.0
低温殺菌LTLT・中温殺菌・高温殺菌HTST・超高温殺菌UHT・LL

超高温殺菌・・・130℃ 2秒
中温殺菌・・・・72℃ 15秒
低温殺菌・・・・65℃(63℃〜65℃)30分・・・しずかな味である。

牛乳は、必ず上記を表示しなければならないが、加工乳は書かなくて良い・・・ パケージやデザインが、牛乳と似ていて分らないようになっているが、表示がないということは、加工乳である。

あらかじめ、紙コップ4つに、低温殺菌牛乳と超高温殺菌牛乳、それに、それらで作った“飲むヨーグルト”が配られ、 さっそく試飲しました。
まずは香りから確かめましたら、低温殺菌牛乳は、ほとんど匂わないのに、超高温殺菌牛乳は匂います。 牛乳の匂いが嫌いという人は、この焦げ臭が、鼻に付くんでしょうね。
馴染んだ味といえば、確かにそうです。子供の頃に飲んだ、瓶入りの冷えた牛乳の味は、またちょっと違い、ノンホモ(成分未調整)の味を、DNAが記憶していて、 いつもそれと比較しながら、美味しいさを求めていた私で、低温殺菌牛乳は、やさしい味(静かな味とも)でした。


■なぜ、超高温殺菌なのか

乳牛から、最初に絞った時、1cc当り1万の細菌がいる。それが処理する過程で増えていくが、3万以下に押さえなければならないように定められている。
外国では、絞ってから処理する距離が短いが、日本は、大手メーカーが遠くから持ってくるため、安全のために殺菌してしまう。
外国でも、山奥で使用する場合は、徹底的に温度を上げて(140℃)殺菌し、LL(ロングライフ牛乳)にするが、ほんのわずかな量であるのに対し、 日本では逆転して、低温殺菌牛乳が1割、超高温殺菌牛乳は9割である。

有能な菌を殺さずに、無能な菌だけを殺菌するが、110℃くらいでは、全く死なない菌もいる。
それがやがて胞子状になってしまうので、140℃で殺菌して、ロングライフ牛乳をつくる。

牛乳を飲めば、骨粗鬆症が防げると思っている人はいますか?
カルシウムだけでは、骨粗鬆症を防げません。
ちなみに、大きな醸造酢のメーカーが出している「骨○気」は、ビタミンK2を添加して売り出していますが、作り方を聞いたら食べられなくなりますよ。 (えっ、何だろう? もっと聞きたい! と思ったところでストップ)

■ジャージー牛乳

ジャージー牛乳は、乳脂肪分が4.2と濃く、色も黄色っぽい。
冬場は干草を食べるので、5%と濃いが、夏場は青草になるので、乳脂肪分が下がる。
そのため、牛の餌に脂肪分を足して、表示の4.2に近づける。

■加工乳

牛乳から乳脂肪を取ってしまう。その乳脂肪が、生クリームになり、バターになる。
残った牛乳を、昔は粉末にして脱脂粉乳にしていたが、粉末にするのに燃料が掛かるので、低脂肪乳や無脂肪乳として加工する。 あるいは、バター成分を足して加工乳にする。
カスを加工するだけだから安いわけである。
安いものには秘密がある。「どうして?」を考えること。(賞味期限が短くなったからという場合もある)

昔の宅配牛乳で、瓶の蓋の周りに、白い塊が付いていたのは、乳脂肪が分離したもので、 ホモジナイズドというのは、脂肪球を破壊して、均一化したもの。→ノンホモは低音殺菌が普通。

■ヨーグルト

1mlあたり、1000万の乳酸菌や酵母菌がいる。

低温殺菌牛乳と超高温殺菌牛乳からつくられた“飲むヨーグルト”は、味の違いが、歴然です。
低温殺菌牛乳の方は、ほんとうに美味しくて、お代わり!
そのあとに飲んだ超高温殺菌牛乳のヨーグルトは、違和感がありました。
牛乳の違いだけでなく、ブドウ糖と粘度を出すためのペクチンもあって、カルピスのような味でした。

■ホルスタインのバターは、白!

遺伝子を組換えた飼料穀物不使用・・・丹那バター・酪農王国(株)

ホルスタインのバターは、白い。品質が落ちると黄色くなる。
品質が安定しないので、最初から、“ビタミンB1”という名称の着色料で着色する。
ジャージーのバターは、真黄色。

いやー、もう驚きました。バター本来の色は白だったなんて、今回のカルチャーショックです。
でも、帰ってから息子に話すと、高校の時に作ったから知ってたと言う。
知らない私の方が、無知だったんです。バターといえば、○印と染み込んでいましたからね。


■後記

チーズについては、種類が多く、奥が深いので、また機会を設けてくださるとのこと。
紅茶や中国茶も然り。
アイスクリームや牛肉、そして、トランス脂肪酸から、「炭素は手が4本、水素は・・・、酸素は・・・」と、話は化学記号へと移り、だんだん目が点になるわたし・・・

セミナー最後の質問のところで、殺菌された死骸の話が出ました。
超高温殺菌牛乳を飲むって事は、10万以上もの細菌の死骸も一緒に飲んでいるのです。
これを子供たちが飲むことを考えると、低温殺菌牛乳という選択肢があることに救いを感じました。
また、「牛乳は本来牛の子どもが飲むものであって、人間が飲むものではない」というような本も出版されているそうで、 賛否両論があるようですが、「真面目なメーカーが、きれいに(牛舎を)に飼っているのに、 他の超高温殺菌メーカーと一緒にされるのが堪らない」と、講師の理事長さんはおっしゃっていました。

セミナーの内容は、限りなく広く深く、またオフレコもあったりで、とても全てを書き留められません。
やはり、機会があったら、せひご参加を! と申し上げて、今回の報告を終えます。


次回は、116日(火)PM7:00〜9:00 、 会場は『アイプラザ豊橋(勤労福祉会館)』です。

また、特別勉強会として、添加物のトップセールスマンだった「食品の裏側」の著者・阿部司さんを講師に、下記の日程で勉強会がありますので、ぜひ!

日時: 2007年10月16日(火) 第1部 14:00〜16:00  第2部 19:00〜21:00
会場: ライフポートとよはし
参加申込み:あつみ各店サービスカウンターまで、参加人数ともに申込みください(参加費無料)
2007.07.02 「味噌と心太」 
2007.05.01 「卵とジャム」 
2007.03.06 「小麦粉」 
2007.03.06 「テストと解答」 
2007.01.16 「塩干と雑穀」 
2006.11.07 「パンと油」 
2006.09.05 「納豆と塩」 
2006.07.02 「豆腐と酢」