Nice Shop 「雅趣 kujira」
(2003.3)

建物の外観

雅趣 kujira


おだやかな時間が流れるギャラリーと出会いました
しつらえもお茶も、心ゆくまで・・・

It was found the gallery where quiet time flows.
Interior and tea are enjoyed fully・・・


『雅趣・kujira』は、大正時代の古い和風の建物とお聞きして、楽しみにしていましたが、入母屋屋根の平家に足を踏み入れてびっくり。
漆塗りの柱と蒔絵・象嵌の施された漆天井はじめ、金箔入り拭き漆の欄間の飾りや無双窓、床の間の造り、建具の引き手など、趣向と技がとっても素晴らしいのです。
ガラス工芸家であり、主宰者でもある長谷川雅昭氏が『雅趣・kujira』をはじめるにあたって、住む人もなく荒れた築90年の古い住宅を、「玄関・トイレ・厨房以外は手を加えず、あるものを活かして使う」という条件でお借りし、埃やカビを丹念に落し、磨いて現れた漆塗りの蒔絵天井等に驚かれたといいます。
当時は離れとして造られたそうで、先人の“住い”に対する美意識の高さが伺われる数奇屋建築が、『kujira』によって、再び甦りました。
そして、お茶のテーブルや椅子も、障子越しの光の中で美しく馴染んでいます。

 
 


ギャラリーの「しつらえ」は、訪れる楽しみのひとつです。
『雅趣・kujira』では、企画運営を託されている
清水さんのセンスがとても素晴らしく
床の間の茶花、長谷川雅昭氏の作品や企画展の作品などが
古い建物の中で輝いています。


作品を観たあと、友人と会話を楽しみつつお茶をいただき、また作品を眺める・・・ゆるやかな『kujira』時間が流れるのを感じます。
珈琲・紅茶・お抹茶のほかに、幾種類かの中国茶も取り揃え、「女性の体にやさしいものを」と、お茶受けに干しいちじくやクコの実が添える心配りに嬉しくなります。
「食」へのこだわりは、季節の和菓子も然りで、和菓子屋を営むご友人にイメージを伝えて作ってもらってるそうです。左の写真は、“たかきび”の粉で作ったお団子に、きな粉と黒蜜をまぶしたもので、食物繊維とポリフェノールが豊富含まれているとか。

あ・と・が・き

昨年の終わりごろ、“晒柿”を見てくださった『雅趣・kujira』さんがお会いしたいというのを、『僊』さんから聞いていました。 そして今年2月、「ホームページをリニューアルしたいので、写真を撮って欲しい」と、電話をいただきました。
秋からずーっと仕事に追われていましたが、3月になってやっと時間が取れるようになり、友人を誘って刈谷まで行ってきました。 友人たちは以前にも『雅趣・kujira』へ行ったそうで、「刈谷の駅前に素敵なギャラリーがある」と聞いていましたから、ほんとに楽しみでした。

想像以上の素晴らしさに、もう感激! 居心地の良さに、すっかり長居させてもらいました。 ギャラリーを企画運営している清水さんのお人柄がとても温かく、“静かな情熱”の持ち味、そして長谷川氏の感性が、建物やしつらえとともにギャラリーの雰囲気を創りだしているのではと思いました。
自己満足のつもりもHP『晒柿』なのに、こうした出会いが何とも嬉しくて、『晒柿』で紹介するために、後日改めて訪問しました。 これを見てくださったあなたも、ぜひぜひ足を運んで企画展も建築もしつらえも、そしてお茶も満喫してくださいな。