暮らしの愛着道具 Vol.17
「欅のデスク」

晒柿・暮らしの愛着道具
2002.7.28
ホームページの作業で、ノートパソコンや資料を食卓に広げて作業をしていたものですから、 食事のたびにそれを移動しなければならず、時には散乱した資料の隙間で食事・・・なんてことも度々。
一方、液晶のデスクトップタイプのパソコンも検討中で、そうなると、いよいよ専用コーナーをつくらなくちゃぁと、 その場所やら机の形状に思い巡らし、安い無垢板を探していました。

そんな折、幸運にも『アトリエ糸』の小林さんから「少々ねじれがあるけど、どうぞ」と、とっても姿の良い欅の無垢板をいただきました。
人の出会いはまた、モノとの出会いでもあるのですね。
柿渋を塗った風格のある欅板は、しっかりした厚みで幅が約2,2mあり、狭い我が家には少し長いので、 天板を支える片方の脚になる寸法だけカットして、もう片方は収納棚で支えることにしました。

天板を支えるコの字型の箱とスキャナ台としての箱にキャスターを付けた入れ子状の箱の図面をひき、 構造用合板や集成材をカットしてもらったものを自分で組立て、墨汁を塗りました。
墨汁にしたのは臭いに悩まされず、すぐ設置したいからで、柿渋塗りの欅板とのコントラストがいい仕上りになりました。
塗った後の墨汁は、濡れたもので拭かない限りは色がついてこないので、私は塗料のアイテムに入れています。

(追)
脚部分は、2009年にKUWA HOUSE の式台にしたので、現在は小さな棚で代用しています。
その後は集成材でコンパクトなPC台に替えました。

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