暮らしの愛着道具
「骨董風の壺」

晒柿・暮らしの愛着道具
2001.4.27
晒柿・骨董風の壺
もうずいぶん前のことです。
雑誌を見ていたら、京都の町屋を事務所に改装した写真が目にとまりました。
事務所(デザイン系だったような)の看板であり、センスの見せ所でもあった玄関脇の出窓は、枝ものを生けた骨董の壺が 白熱灯のペンダントに照らされて、とってもいい雰囲気だったのです。
「いつかあんな壺に出会えたら」との思いを、心の片隅にしまっておきました。

“願えば叶う!”のですね。通勤途中の雑貨屋さんで、古びた壺を見つけたときは「これぞ出会い!」と、思わず駆け寄ってしまいました。
骨董ではないから何とか手に届きそうな、しかし、決して安くはない値段でしたからセールを待ち、「清水の舞台から飛び降りた」つもりで、えいっ!と・・・はい。

もう何年も前から存在していたかのような、どっしりと味わい深いこの壺に、草花を生けることはあまりないのですが(猫が葉を食べてしまうので)、 普段は備長炭入れにし、ときには猫の隠れ家や昼寝場所になったり、建物の竣工写真撮影でも使ったりで、猫共々重宝しています。

(追)2011年のガレージセールで、kuminさんのところへ。

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