昨夜、一旦納まったかのように見えた“春の嵐”が、ふたたび風向きを変えて吹き荒れる天候の中、アツミフーズセミナーの会場へ徒歩で向かった。
いつものアイプラザ豊橋が改修工事(約一年)に入ったため、今月から生活家庭館(緑地公園の入口)なので、さらに近くなった。

今回の講師は、「おつけもの 銀座若菜」さん。
漬物の原料でもある野菜が美味しくなければと、全国に契約産地をもち、ミネラルが豊富なベトナムの天日塩(72品目・・・日本の天塩は20品目)を使い、白扇酒造の福来純三年熟成本みりんと、そのみりん粕、正金醤油の桶仕込濃口 純、内堀醸造のお酢、カクキューの八丁味噌など、吟味したものを使っている。
そうしたうえに、独自製法でもって季節にあわせ、年間130アイテムの漬物を製造し、お客さんとのコミュニケーションや商品説明ができることを大切にという趣旨で、おもに百貨店や空港などで販売している。
塩が導き出す乳酸菌発酵と野菜の酵素などの理論、漬物が出来るまでの工程と管理、本物の美味しさを追求する理念などを伺った。
資料には自家製漬物のレシピもあり、作り方をレクチャーしてくださる懐の深さに感激したうえに、リーフレットに載っている豊富なアイテムに、あれもこれも味わってみたいと思った。
また、セミナーでの試食用漬物(写真の7種類+ベトナムの塩)のどれも、塩加減と発酵度のバランスが絶妙な美味しさだった。
こと苦手だったラッキョウは、「ぜひ今年はラッキョウ漬けにトライしよう」(美味しい漬け方のレクチャー有り)と思ったほどに旨い!

内容の濃さと歯切れのよいお話に惹きつけられただけでなく、日本の食文化の豊かさを、あらためて思ったセミナーだった。感謝! (いずれまたセミナーレポートも)

「おつけもの 銀座若菜」  URL http://www.wakana.co.jp/