It is in a vessel about the leaf of hosta. Bread of “Pêche”, A grill of a sardine, and an onion and a zucchini, Shellfish beans, Red and blue tomato sand.
ギボシの葉を器に
ぺシェのパン 鰯と玉葱・ズッキーニのグリル 貝豆 赤と青のトマトサンド
6月の創作室マーケットに 20冊余りの「住む。」を放出するため、バックナンバーに目を通していて、思わず「あっ!」と声が出た。
35号(2010年・秋)の特別企画「食卓四景」に掲載された『茶房日々』さんの、一皿にのったカトラリーの写真にで、「デンマークの蚤の市で見つけた木の柄のカトラリー」と紹介されていた。
ババグーリの薄手の大皿を使うたび、不用意にカトラリーを置くと欠けてしまいそうで、特に柄が重たいナイフを使うのは躊躇われた。
いっそ木の柄のカトラリーにしようかと探し続け、やっと“ETON” ・ローズウッドのナイフとフォーク、デザートスプーンに出会った。
その軽さと使いやすさに惚れ込み、ディナースプーンも探したものの、ずーっと見つからなかったのが、つい最近、似たデザインの “Lundtofte” を見つけた。
届いたスプーンは思いのほか匙部分が大きく、柄も“ETON”より、いく分逞しい。
こうして出会ったカトラリーが、偶然にも日々さんの選んだものと同じ(日々さんのも両方のメーカーかな)だったことが、「住む。」を見直して分かり、びっくりしたのだった。
その『茶房日々』さんは、今年春、引越しに伴い店を閉じられた。
人づてに聞いて、ついにその日が来てしまったのだという喪失感に襲われた。
森の中の、小さくも住み心地のよさそうな住まいも、四季折々の美しい景観を醸した庭も無くなってしまうなんて・・・と。
当事者の日々さんは、さぞ辛かっただろうなぁと思いを馳せる。
『茶房日々』との出逢いを通して、研ぎ澄まされた美意識のしつらえ、器と美味しいもののコラボ、いい時間を過ごさせてもらったことを懐かしく想い、またどこかに根を下ろされて、新たな世界を創造されていかれることを願いつつ、「食卓四景」をマイブックに保存した。