住宅関連の本やインテリア誌にアンテナを張ってた現役の頃と打って変わり、退職して10年の今は「食」と植物に関することにしか関心を注がなくなってしまったけど、お宅訪問は別物。
Chiaki ちゃんの家で粟麺のラーメンをご馳走になったあと、Mさんからご案内いただいた、一般公開に先立っての見学会「海の見える 空気がうまい家」へ、一緒に行ってきました。
 

カイケンコーポレーションさんの健康自然素材を使った野川建設さんのモデル住宅で、現地は太平洋を望むロケーションの開けた西七根で、天気が良ければ富士山も見えるんだそうです。
シンプルな佇まいの建物とウッドデッキ、多彩な樹木や植物を配したアプローチ(3~5年後の育った頃も見てみたい)とエントランスが素敵で、玄関に立つと三毛猫が迎えてくれました。

広々とした玄関ホールで目を引いたのは焼杉。
焼杉と言えば、外壁材として使われることがあり、『ギャラリー結』さんや知人の社屋でも採用していて、炭化した表面に触れれば黒い炭が付くのですが、カイケンコーポレーションさんでは独特の手法で洗浄していて、焼杉に触れた時の色付きを防ぎ、卯づくりの凹凸がささくれないようにしているのだそうです。
古民家風にする際、一般的には古色で塗装しますが、塗装すると杉板が呼吸出来なるがゆえとも。
床の杉板を古色塗装したことで、自然塗料とはいえ終わりなきメンテに、ちょっぴり後悔していたので、この焼杉の存在を知っていたらなぁと思うのでした。

 

和室では、柱や建具、家具、天井造作材、広縁の床板にも使われていて、ほのかな香りが心地よく、こと床材の焼杉にひと目ぼれ。
畳には竹炭がサンドされてるそうで、「幻の漆喰」(これもオリジナル)の壁とともに、空気が浄化されているのを感じ、心地よい空間でした。(どの空間にも来場者がいらしてたので、撮ったのは和室だけ)

 

和室を出たところで、なんとグラフィックデザイナーの岡 康正さんとお会いしました。
ひょっとしたら20年ぶりでしょうか。
アーティストとしても全国を飛び回っている様子で、カイケンコーポレーションの社長さんとお親しい間柄とのこと。
奇遇に長々と近況を交わしましたが、それなりに老いた私とは違い、岡さんはお変わりなくダンディです。

一通り見学させていただいたあと、お抹茶と桜餅でもてなしていただき、カイケンコーポレーション代表取締役の浦上 直氏のセミナーを拝聴。
健康だけでなく、環境にも配慮した「真の自然素材」への取り組みに聞き入った2時間でした。

一般向けの見学会も予定されています。 2/9(土).10(日).11(月)
詳しくはサイトでどうぞ!
URL:http://nogawa-ken.co.jp/