次男運転の車中は暑くても、心地良くさえ感じた猛暑日に、外出許可を得て、弟の葬儀へ向かった。
会場で、十数年ぶりに甥っ子や姪に会って、その子供たちも大きくなっていて、時の流れを感じた。
家族葬が主流になりつつあるが、それよりも広めだけど、母よりもコンパクトな式場は、弟の孫たちの声が響き、明るさが漂っていた。

読経とご焼香のあと、5人の子供たちが父へのメッセージを語る場面に涙した。
喪主でもある義妹の挨拶で、肝臓がんの手術で、あと5年と言われ、好きなお酒もタバコも断つことをしなかったと知り、その後6年余り、楽しみごとを共に過ごしたこと。
永眠した20日は、子供や孫たちと看取ったとも。
遺影は、昨年に家族で古希を祝った時の1枚だそうで、幸せそのものの笑顔だった。

最後のお別れに花を添えて、大好きな蓬莱泉の「空」を、弟の唇に代わる代わる湿らせたあと出棺。
幼子たちの言動に笑いもありの、心に残るお見送りだった。

葬儀には、長男の家族も来てくれて、お正月ぶりに会った孫のUちゃんが、また身長が伸びいて、私を超えたし、顔も大人びてみえた。

私の身長は年々小さくなる。
礼服にしているスーツの袖が、手の指半分隠れる程に長かったし、ロングスカートも足首まであって、体全体が小さくなってるのを実感した。