先日、石巻の畑へ行った折、山から山帰来(サルトリイバラ)を一枝いただいてきた。
逞しい葉の下に、青い実をつけた山帰来を花器に活けようとするも、いい形に納まってくれず、悪戦苦闘。
そこは華人なら美しく活けるのだろうけど、私の手には余り、あげくは「山にあってこそ美しい姿なんだ」と降参する。 3つに分けた枝のうちの一つを、ソラが抜いて遊んでいた。
それでも飽き足らないのか、エレクトーンの埃除けに掛けておいた布を引き摺り下ろして、格闘してた。しかも未明に。
どの猫も子猫の時から育ててるけど、こんなに悪戯好きな猫はソラだけ。

 

今朝更新されたWOWOWの番組 「ニュースルーム」を視聴中。
あの3.11のあった年の4月の設定で、そのドラマの一部に、3.11のことも織り込まれている。
女性キャスターが、放映前の電話取材で、原発の運転を続けるのかどうかを東電の広報に確認すると、1号機と3号機が水素爆発したが安定していて、現在レベル5なので運転を続けるという返事に、「あのレベル5でも運用可能なのね・・・」と言葉を詰まらせる。
日本人(東電・政府)は過小評価している。人払いをしたあと女性はなお聞く。
「周辺の住民はもっと危険な状態なのでは」と質問を続けると、オフレコでレベル7までいくだろうとの答えが返ってきた。
ニュースが始まると、オフレコだったレベルについて女性キャスターが東電の広報を突いていく。スタッフは騒然とするのは米国でも同じなのかと、ドラマとはいえ思った。
結果的には、オフレコを公表したことで大問題になり、後に東電の広報もお役御免となるが・・・一年後にはメルトダウンしており、レベル7を認めた。
番組の終了後にアニメーションで流れるチャーリーの開設も意味深で、原発事故と政権の移り変わりを伝え、自民党政権の首相は事実上の終息宣言を撤回・・・とも。

 

2年以上経った今でも、隠蔽体質は変わってないし、原発事故も安定などしてない。
次第に薄れる記憶の中で、汚染だけはずーっと続いているのが現状なのに、自民党は衆院選に向けて、今止まっている原発の再稼動を表明している。
参院選が終わっても、町のあちこちに当選議員のポスターが張り巡らされ、衆院選に向けてか、時々宣伝カーが走り、「再稼動反対!」を連呼したくなる衝動がムクムクと湧いてくる。
足元の暮らしを見つめ、自分のではなく、未来の子供たちの暮らしを安全で平和であることを願えば、やれることの一つが選挙だと思う。
無投票は現況の否定ではなく、思わぬ方向への加担になることもあるのだから、「どうせ投じたって変わらない」ではなく、一票を生かさなくてはと思う。