現役の頃、事務所の西面に窓があったおかげで、美しい夕焼けを見る機会に恵まれたけど、隠居暮らしになって縁遠くなったのが、夕暮れの風景。
こと今の季節は、建物の真横方向に太陽が沈むので、気が付かないことが多い。
夕刻、バルコニーの高砂百合にレンズを向けていたとき、ほのかなオレンジ色を感じたので、寝室の方へ廻って、固い蕾の百合越しにシャッターを切った。
百合の方に焦点が合い、肝心の夕焼けはボケてしまったが、立秋を感じさせる涼しい夕暮れだった。