2014-0611
 
ちょろりさんの陶芸体験ワークショップの作品受け取りを兼ねたお茶会が、明星ライブラリーさんで開催された。
テーマは「紫陽花茶会 移りゆく色と”風姿花伝」。
チビの体調が一進一退だけど、なんとか参加できそうだったので、田原での打ち合わせを午前に済ませ、さらに南の明星ライブラリーさんへ向かった。

釉薬掛けの体験までさせてもらった器に再会できて、心が踊った。
黒釉のカフェオレボウルは、正面になる面に櫛引を入れてみたけど、釉薬で目立たなくなり、代わりに釉薬を弾くように施した面が正面っぽくなった。
目立てした豆皿は、生姜もおろせそうで、薬味入れやスプーン受けとして使えそう。
濃茶の釉薬をかけたお香立ては、釉薬の成分ゆえの、まだらな濃淡が、思いのほか面白い文様になった。
この釉薬で茶器をつくったなら、詫び寂の表情になりそう。

参加者それぞれの個性がにじみ出た器で、いよいよ茶会の始まり。
明星さんの手に寄るによる掛け軸の書は小野小町の歌で、ちょろりさんの庭の紫陽花たちと、ハーブなどのお香も設えられた席で、明星さんの言霊のような語りが始まる。
移ろいゆくものと変わらぬものを花の中に見出した世阿弥や文化人たちの記した一節を例えに、それぞれの胸の内に落として反芻してみることの時間は、心を紐解いて紡いでいくような時空・・・いい茶会だなぁと思った。

茶会後のひとときに、紅一点ならぬ白一点の Tomonori Okayama さんが、オリジナル曲「Shooting Star」を弾いてくださった。
穏やかな風貌そのものの曲想と、まろやかな音色に、ほっこり癒された。
10月に明星ライブラリーさんで予定されている、ちょろりさんの個展に、 Tomonori Okayama のジョイントも即決!
セロトニン的な空気の流れが、いいなぁ。