【 ハナの住処 】

今年の夏で18歳になるハナは、人間でいうと88歳の米寿。
冬場は住処(餌と水付き)からトイレに行くだけの一日で、時おり他の猫たちが水や餌を目的に住処を訪問する。
夜は一緒に寝てたメグが、籐椅子に電気座布団を敷いたころから、居間で寝ることが多くなったので、一人籠りの老猫ハナ。

住処にしている物入の中段へは、洗面台から吊り棚を通路にしていて、老猫のとっては降りる時より上るときの方が大変なのかもしれない。
数日前から、夜中に酷い夜鳴きをするようになり、これまでとは違う鳴き方に堪りかねて、住処の位置を床から45センチくらいのところに造り直すことにした。

まずはハナを居間の方へ移ってもらい(これだけで大騒ぎ)、建具を締め切っておいて、物入に収納しなくてももいいモノと、いつか使うかものモノを整理し、四方に堪っていた餌のかけらや埃を掃き取って雑巾がけの大掃除。

寝床板を渡す掛けを、ジャンプしなくても乗れる高さに移して固定し、寝床板の上にクッションと電気座布団を敷き、餌と水は移動で邪魔にならない位置にした。
洗面所の掃除も終えてサッパリした住処へ、ハナを抱いて連れて行き、サンマの缶詰を一切れご馳走して、高さが変わっただけの新しい住処に留め置いた。

酷い夜鳴きは、住処からトイレに降りた時なので、暗いのもストレスだったかもしれず、キッチントイレ(洗面所だと明るすぎるので)の白熱灯を、常夜灯程度の明るさのLED に取り換えておいた。
キッチンのクリップライトではなくトイレの照明にしたのは、夜は寝るまで洗面所の照明を点けっぱなしにしていて、同じスペースにあるトイレの照明は使わないので、常にドアは開けっ放しのトイレは常夜灯程度の照度でも問題なく、我ながら良い思い付きだったかな。

夜中のトイレを済ませたハナが、新しい住処へ行けるかどうか・・・早く慣れてくれますように。