【 ダウンのロングコートをジャケットに 】

リサイクルショップで見つけた3千円也のダウンジャンパーが真冬のアウターだったけど、ダウンが出だした頃の素材(記事もダウンも)で重いのと、タイトなサイズが負担になり、今シーズンは新調する予定だった。

押入をクローゼットにしていたのを、カビ対策でハンガースタンドに変えた際、カバーを被せたままのロングコートをリメイクできないだろうかと羽織ってみた。
7年前に新古品(POREのタグ付き在庫品)で購入したダウンのロングコートは、温暖な豊橋でもって、ほとんと車で移動の暮らしだと着る機会が少なくて、これまでに3.4回ほど袖を通しただけだった。
一番下のブロックをカットすれば、車でも気にせず着れるし、裾を絞ればカジュアルになる。
へちま襟のようなデザインは半折りするデザインなのか、スタンドカラーのように立てると、後ろがまるで枕を付けてるように膨らんで不格好なので、ここも直したい・・・
ってことで、以前に結城紬の着物をワイドパンツにリメイクしていただいたショップに相談した。

Before

ダウンを扱ったことが無いけど、裾直し(ゴム通しも)だけならと引き受けてくださった。

残りの襟は、お直しのプロに頼もうと、十数年前まで何度かお直しで持ち込んだことのある「洋服の病院」へ。
ところが、その場所に見当たらなくて、もう一周して探したけど、やっぱりないので、帰宅して検索すると、お店はすでに閉店されていた。
ならばと検索すると、わりと近い所にあったので、ダメもとで相談した。
おもに皮製品のリメイクをしているお店で、洋服は外注に出すそうで、ダウンは紳士服の仕立てをするところへとのこと。
5日後に連絡があり、「申し訳ありませんが、ダウンのリメイクは出来ないそうです」と。

POREというブランドは、私が20代の頃に扱ってたブティックがあって、そのころは国産だったと思う。
でも今のファッションの多くは中国で作っていて、このダウンコートも裏地をほどくと、縫製が荒く、生地端の始末もされてなくて、荒い縫い目からダウンが出てくる。
そんな状態のダウンコートをリメイクだなんて、紳士服を仕立てる方にはリメイクするに値しないのかもしれない。
ならば、自分でやるしかない。
ちなみに、新古品のロングコートは送料込みで約7000円で、お直しの見積もりは1万円だった。
ユニクロだったら、もっと品質の良いダウンジャケットが買えたかもしれない。


襟の付け根を解いて、まるで枕のようになる襟の真ん中のブロックを外したところ


その襟付け根のギャザー部分をカットしつつ、高さもカット


あふれ出そうな羽毛を、掃除機とコロコロで対処しながら・・・


襟の裾幅を襟ぐりサイズに合わせて整型した

襟外しと整型、それを襟ぐりへ戻す作業に、まるっと2日掛かった。
衿付け部分を解くのは最低限にしたので、真ん中のブロックを戻す作業が大変で、ミシンが入らない部分は手縫いで閉じた。
プロがやれば、もっときれいに仕上がっただろうけど、まぁなんとか着れるでしょう。

After