18日の午後、長男から「重おじさんか入院してると、I(私の姪)から連絡があった」とのLINEが入った。
重おじさんとは私の弟のことで、Iちゃんからということは、危篤状態なのだろう。

弟は、数年前に肝臓がんの手術をしている。
手術後も好きなお酒がやめられなかったから、いつかまた再発することは予測できたが、それでもびっくりした。
その後の電話で、肺と他の臓器に水が溜まっていて、1週間前に入院したという。
義妹に電話を掛けた。
5月に夫婦で大阪万博へ行き、その後に旅行にも行ったという。
6月に入って、疲れやすくなり、呼吸がしにくいと。
そんな話をしたあと、「しげおさんに電話を変わりますね」と。
話も出来ない状態だとばかり思っていたので驚いた。

「いい人生だったね
Mさん(義妹)さんと出会えたからだし、子供達もいい大人に成長して、たくさんの孫もで、ほんとにいい人生だったね」

弟はもう、ろれつが回らなくて聞き取れなかったけど、話が出来て良かった。

翌日19日の土曜、重おじさんに会いに行った息子たちから、「少し話すことが出来たよ」とのメッセージが写真とともに送られてきた。

そして20日の夕方、14時01分に永眠したとの知らせが入った。享年70歳11ヶ月。

子供の頃の、5歳離れた弟との記憶が皆無と言っていいほど無い。
私が結婚し、弟が東京から地元に戻ってから、姉弟として話すようになり、弟の結婚を期に交流が増えた。
それはMさんの心配りのおかげで、こと私の離婚後は、長い間助けてもらったし、時には父親代わりもで、弟夫婦には感謝の念に堪えない。