数年前の雑誌「PEN」で紹介されていたイワシのピッツアが、とても美味しそうで、スクラップしてたのね。
巷のお店にはイワシのメニューがないし、さりとて目黒のお店まで食べにもいけないし・・・ってことで、簡易オーブンを買って、フェンネルも栽培して作ってはみたけど、生地が美味しくできないので、自分で作るのは諦めた。

年が明け、公会堂前の『かぜのように はなのように』さんへ、HPでの紹介に使う写真撮りでおじゃましたとき、ふと、お店のオイルサーデンを使ってのイワシのピッツアを焼いていただけないかとお願いしたら、快く引き受けてくださった。(料理の注文も受けてるそうです)
金曜日にベランダのフェンネルを摘んで届け、今日のお昼に、いそいそと受け取りに行った。
オイルサーデンとモッツァレラチーズとフェンネルだけのと、玉ねぎも入ったのが2種類あったので、両方いただて帰宅し、さっそくオーブンで温めて味わったら、もう美味しいのなんの。イワシ好きにはたまらないピッツアだった。
参考に持っていった目黒のお店の切り抜きは、トマトソースを使わないタイプで、トマトソースでも合うだろうけど、店主さんの、「イワシを堪能するであれば、できるだけシンプルがいいだろう」との言葉通りなのと、さっくり軽いピッツア生地も、目から鱗だったバケットに通じる美味しさだった。

バケット・・・私は歯が弱いため、数年前から固い食べものや歯がきしむものは避けていて、バケットもその中の一つだったので、『かぜのように はなのように』さんでは、大地のカンパーニュかクルミのパンを買うことが多かった。
ところが、一番固いのはカンパーニュだそうで、「バケットは粉も製法も別物」と店主さん。
その場に居合わせた常連さんが、「ここのは美味しいよ~!」と、トレイにバケットをのせながら仰った。

そう聞いて手が伸びたバケットは、これまで味わったことのない美味しさで、次の日も、その次の日も美味しいし、焼かない方が味わい深いのね。
「バケットと大地のカンパーニュは、『かぜのように はなのように』さんの看板と言ってもいいくらい独自のパンですね」の感想に、店主さんは頷きながら、「パン・ド・ミーも、ぜひおすすめなんだよね」と仰った。
一抱えもありそうな迫力のパン・ド・ミーは、一人暮らしだと怯んでしまうけど、いつか機会があったら、ぜひ!

Delika&Bakery 「かぜのように はなのように」 更新!